2年目で台頭…ロッテ19歳は「日本を背負う選手になる」 元楽天指揮官が絶賛「末恐ろしい」

2024年に楽天を指揮…今江敏晃氏が絶賛するロッテ・寺地隆成
2024年シーズンに楽天の監督を務めた今江敏晃氏が25日、パーソル パ・リーグTVで配信された第1回「裏パ〜OBたちのゆるマニアック解説〜」に元西武&ロッテのG.G.佐藤さんと出演。日本ハム対ロッテ戦を“ゆるマニアック”に解説した。「入れ替わってみたい現役選手は?」というファンの質問に、この日の試合で決勝スクイズを決めたロッテ・寺地隆成捕手を挙げた。
「もう未来しかないじゃないですか。光が溢れているプレーヤーで、これから日本を背負っていくような選手になると思います」
明徳義塾高から2023年ドラフト5位でロッテに入団した19歳は今季、開幕1軍入りを果たし、4月18日の楽天戦ではプロ初本塁打を含む2本のアーチを記録するなど存在感を発揮している。25日の試合では1-1の7回1死一、三塁で初球にセーフティスクイズを決めた。今江氏は「作戦としては(スクイズが)ありますよ。でも、まさか寺地選手にやらせるとは思わなかった」と驚きを口にした。
「若い選手の1軍の舞台での失敗って、その後の野球人生にも影響してくると思うんです。失敗したら『次、またサインが出たらどうしよう』と不安になってしまうんですよ。それも考えたうえで選手にサインを出していると思うので、同点の場面で寺地選手にスクイズをやらせようと思った監督の決断力のすごさ、決めた本人のすごさに驚きましたね。将来もこういう大事なところでしっかり打てると思います」
高卒3年目の2004年に41試合に出場。翌年2005年からレギュラーとして活躍した今江さんは「僕とはレベルが違いますよ」と謙遜しながら、有望株へ大きな期待を寄せた。
「キャッチャーは大先輩方をリードしたりゲームを支配したり特殊なポジションですが、プレーのひとつひとつが落ち着いていて、細かいところもできて末恐ろしい感じがします。かなり順調にきていると思いますが、壁にぶつかることもあると思います。でも、それをはねのけるくらいの力も持っていると思いますし、もはや順当に駆け上がる可能性も大いにあると思うので、本当に楽しみですね」。今後どんな選手に成長していくのか、楽しみだ。
(「パ・リーグインサイト」高橋優奈)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)