日本は「美しくて清潔」 1年で退団も焼き付いた光景、元NPB助っ人が過ごした異国の日々

パイレーツの打撃コーチを務めるマット・ヘイグ氏【写真:真柴健】
パイレーツの打撃コーチを務めるマット・ヘイグ氏【写真:真柴健】

元阪神のヘイグが回想する日本…「とにかく美しい時間だった」

“猛虎魂”は海を越えても生きている。2016年に阪神でプレーしたマット・ヘイグ氏が、日本での生活を回想した。現在はパイレーツの打撃コーチを務めている39歳は「(日本は)信じられないような美しい場所だった」と笑顔を見せた。

 在籍は2016年の1年のみだったが「コウシエン・スタジアム(甲子園)は決して忘れない場所。(阪神時代の)経験は山ほどある。食べ物が信じられないほど素晴らしかった。(街を)散策したり、電車に乗ったり、とにかく美しい時間だった」と振り返った。

 阪神在籍時の本塁打は2本だった。「ええ、覚えていますよ。2本しか打たなかったから(笑)。ジングウだったかな? そして……トウキョウ。今でも覚えている。あの2本だけだし、誇りに思っている。もっと打てたら良かったと思いますがね(笑)」。ジョークを交えながら、胸を張った。

 阪神在籍時には金本知憲元監督、矢野燿大元監督、藤川球児監督らの野球に取り組む姿勢が記憶に残っている。「プロ意識が高く、非常に努力家で、とてもストレート。だから何をしてほしいのかきちんと言ってくれる。そして……そう。信じられないほど野球に意欲的に取り組んでいた」。受けた衝撃が忘れられない。

 1年間の日本生活で驚いたことがある。「京都のお城とか庭園。美しくて清潔でした。とてもしっかりと組み立てられている。それと、出てこないな……。あれだ、フグだね。あれには驚いた。(甲子園は)伝統があり、歴史も豊富で……。そしてプレーするのに驚くほど素晴らしい雰囲気だった。応援歌や旗。ええ、信じられないほど素晴らしかった」。サングラスを外した瞳が輝いていた。

(Full-Count編集部)

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