巨人大勢、岸田前首相の観戦に気付かずも「挨拶した方が」 3勝目にジョーク炸裂

延長11回から2回無失点、今季初のイニングまたぎで躍動
■巨人 4ー3 広島(29日・東京ドーム)
巨人の大勢投手は29日、広島戦(東京ドーム)でチームトップに並ぶ3勝目を挙げた。延長11回から救援し、2回3奪三振1安打無失点。今季初めてイニングまたぎで力投し、大勢は「(阿部監督から)『もう1回行ってくれ』と言われたので、『もちろんいきます』と。この試合にかけている思いが伝わってきた。この試合の重みを感じた」と話した。
延長11回は1番・中村奨から始まる上位打線を3者連続で空振り三振。阿部監督から託された12回のマウンドでは先頭・末包の中前へ落ちそうな打球を増田大が好捕。味方の守備にも助けられゼロを並べた。「1イニングだしきりでいっているので、もう1イニングとなった時に集中するのは難しい。そこをできるように。投げる体力があれば集中できると思うので。ちょっと疲れて集中しきれてなかった。もっとかっこいい姿を見せたかった」と振り返った。
バックネット裏には岸田文雄前首相が裕子夫人と共にバックネット裏の最前列で観戦していた。「3勝目に向かって必死に投げていたので。そこは気付いてなかったです。挨拶しに行った方が良かったですか?」とジョークを飛ばした。
3勝目は先発の山崎伊織に並んでチームトップだ。「僕が先発陣を引っ張っていくつもりで。明日から練習に取り組んでいきたいです。明日はライバルの伊織さんが4勝目をかけて投げる。裏で応援しながら切磋琢磨していきたい」と声を弾ませていた。