まさかの登板、キケが超遅球を投げた理由 ド軍放送席は大盛り上がり「マジですか!」

内野手のE・ヘルナンデス、13点差の9回に登板
【MLB】ドジャース 15ー2 マーリンズ(日本時間30日・ロサンゼルス)
ドジャースのエンリケ・ヘルナンデス内野手が29日(日本時間30日)、ドジャースタジアムで行われたマーリンズ戦の9回に登板した。ヘルメットをかぶってマウンドに上がる姿に、実況席からは「なんてこった」との声も漏れた。
15-2と大量リードで迎えた9回。7回の守備から途中出場していたキケこと、E・ヘルナンデスがヘッドギアをつけてマウンドへ。地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」で解説を務めるエリック・キャロス氏は「マジですか!」と思わず吹き出した。
実況を務めるスティーブン・ネルソン氏も笑いながら「15-2。キケ・ヘルナンデスが9回に登板しました」と説明。キャロス氏が「バッティング投手用のヘルメットをつけていますね」と解説すると、なぜか歩いて球審からボールを受け取るE・ヘルナンデスを見たネルソン氏は、ややあきれ気味に「なんてこった」と漏らした。
レポーターを務めるデビッド・ヴァセイ氏は「キケ・ヘルナンデスがこれをかぶっていたのを見たことがあります。スプリングトレーニングで打撃練習中に着用していました。なぜ着用しているか、私に説明してくれませんでしたが、この構想はしばらく前からあったようです。(頭を)保護してくれます」と伝えた。
これにはキャロス氏も「(打撃練習用ヘルメットに)モーホーク(先住民族が頭につける羽のようなアクセサリー)をスプリングトレーニング中ずっと付けていましたね」と同調。ヴァセイ氏は「そうですね。(モーホークを試合中に)付けるのはプロフェッショナルではありません。彼にも限度という概念があります」と返した。
スローボールを駆使して無失点で終えたE・ヘルナンデスについて、ヴァセイ氏は「超遅ボールを投げている背景を説明しましょう。確か2016年か2017年だったと思いますが、(元ドジャースの)チェイス・アトリーがチームにいたとき、アトリーとリッチ・ヒルがキケに全力投球するなとアドバイスしたからだと思います。だからこのスピードで投げているのです。敗戦処理でシーズンを無駄にしたくないのです」と説明。これに対しネルソン氏は「素晴らしい指摘です。なぜなら、ホセ・カンセコがレンジャーズにいたとき登板して、負傷しましたからね」とコメントした。
(Full-Count編集部)