九里亜蓮に指揮官も思わず「バケモノですね」 右腕が追い求める“レジェンドの姿”
オリックス・九里亜蓮【写真:小林靖】カープのレジェンドが教えた“信頼”
オリックスの九里亜蓮投手が、広島時代の先輩で日米通算203勝を挙げ“ミスター完投”と呼ばれた黒田博樹さんを目標にマウンドに登っている。
「黒田さんのように、年齢を重ねても第一線で活躍できるよう年々、レベルアップしていきたいと思います」。九里が自身の未来の姿を、カープのレジェンドに重ねた。
黒田氏は上宮高(大阪)、専修大から1996年ドラフト2位で広島に入団。MLBに挑戦し、ドジャース、ヤンキースで活躍後、広島に復帰し2016年10月に引退するまで日米通算203勝(184敗、1セーブ)を挙げた。
今季も「常に最後まで投げたい」
オリックス入り後は、4月18日の日本ハム戦(京セラドーム)で、9回を107球、被安打7、5奪三振、1四球、1失点で初完投。今季初の中5日の登板でマウンドを守り切った姿に、岸田護監督は「本当に頼もしい。気迫が場内にも伝わったと思います。本当に素晴らしいですね、バケモノですね(笑)」と冗談を交えながら高い評価を惜しまなかった。
移籍1年目の今季、5試合に登板し、負けなしの3連勝。5試合のうち、リードを保って8回で降板したのが2度。いずれも完投ができる状況にあったが、他の投手に登板機会与えるためや、「中5日」となる次回登板に備えてマウンドを譲った。
厚澤和幸投手コーチは「完投にこだわりを持つのは非常にいいことです。亜蓮が完投できるのはわかっているんです。次が中5日の登板でなければもう1回、行ってます。でも、チームとしてやらなきゃいけないこともあるんです」と説明する。
(北野正樹 / Masaki Kitano)