前田健太の“残額11億円”を「どこも引き受けたくない」 米メディアが占う厳しい今後

タイガース・前田健太【写真:ロイター】
タイガース・前田健太【写真:ロイター】

FAでタイガースが獲得も「間違いなくやり直したいだろう」

 タイガースは1日(日本時間2日)、前田健太投手をDFA(事実上の戦力外)としたと発表した。今季はリリーフとして7試合に登板し0勝0敗、防御率7.88。米メディアは、2023年オフに結んでいた2年2400万ドル(約34億8700万円)契約について「タイガースにとっては間違いなくやり直したいだろう」と近年の厳しい成績を指摘。今後についても展望した。

 4月に37歳となった前田は、今季がメジャー10年目のシーズンだった。タイガース1年目の昨季は29試合で3勝7敗、防御率6.09と苦戦。2年目の今季はオープン戦で防御率4.91と結果を残せず、リリーフに回っていた。

 米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は、2年2400万ドル(約34億8700万円)の契約について、「当時は合理的に見えたが、今思えばタイガースにとっては間違いなくやり直したいだろう」と結果的には“失敗”だったと指摘した。

 2020年には短縮シーズンではあるが11試合で6勝1敗、防御率2.70の好投を見せ、ア・リーグのサイ・ヤング賞投票で2位となった。FA前の2023年シーズンは右肘のトミー・ジョン手術から復活した年であったため、タイガースで復活する可能性も考えられていたが、「全くその通りにはいかなかった」と言及した。

 同サイトは「今季は8イニングを投げて防御率7.88、三振を奪った割合は18.6%、与四球も14%だった。4月は僅か6登板で、AJ・ヒンチ監督は明らかに彼の起用を躊躇していた」と指摘。今後は7日以内にトレードされるか、ウェーバーにかけられて獲得を希望する球団があれば移籍、獲得球団がない場合にはFAになるか、マイナー契約を結ぶことになる。トレードの場合は獲得した球団が今季の残る約800万ドル(約11億6000万円)を支払わなければならないため、同サイトは「どのチームもこれほどの金額を引き受けたいとは思わないだろう」と言及。一度FAになることが濃厚と見られる。

 同サイトは「獲得したチームはロースターに登録された期間に応じて最低年俸しか払わなくてよいので、金銭的にはノーリスクだ。怪我人が多発しているチームは(前田の)可能性に賭けるかもしれない」と伝えた。

(Full-Count編集部)

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