菊池雄星、また初勝利逃すも「今シーズン一番良かった」 6連敗で最下位のチームに思い

菊池は5回93球を投げて5安打2失点
【MLB】タイガース 10ー4 エンゼルス(日本時間2日・アナハイム)
エンゼルスの菊池雄星投手が1日(日本時間2日)、本拠地でのタイガース戦に先発。5回93球を投げて5安打2失点で降板。勝利投手の権利を持ってマウンドを降りるも、救援陣が踏ん張れず今季初勝利とはならなかった。それでも、試合を終えた左腕は「ボールは今シーズン1番良かったと思います」と手応えを語った。
中4日で臨んだタイガース戦。2回までを無失点に抑え、チームも相棒のローガン・オハッピー捕手が9号先制ソロを放って援護した。しかし3回、ハビアー・バイエズ内野手に一発を浴びると、2死からグレイバー・トーレス内野手に勝ち越しソロを許した。それでも、その裏にホルヘ・ソレア外野手の2ランで逆転。さらに適時打も飛び出し、4-2とリードを得た。
菊池は走者を背負いながらも粘りの投球。5回2失点で踏ん張り、ブルペンに後を託した。しかし8回、リード・デトマーズ投手がアンディ・イバニェス内野手に3ランを浴びるなど、この回だけで5失点。最終9回も3点を奪われ、4-10で大敗した。
それでも試合後、菊池は「今日のボールは今シーズン1番良かったと思います。開幕から100パーセントというか、あんまりもう少しかなっていうところありましたので、色々アジャストメントしていく中で、今日はだいぶ手応えを掴んだ試合でした」と振り返った。「最後勝ちたかったですけど、そこは今日のようなピッチングを続けていれば、必ずまた勝つチャンスは増えると思います」と前を向いた。
開幕投手に選ばれながらも、今季はまさかの未勝利。登板にあたり、「今週1週間っていうのは、去年の映像も見直しながら、トレーナーやピッチングコーチとすごく話し合いをしながらやってきました」と入念な準備を行った。その上で速球の精度向上に満足を得たようで「今日はだいぶ次に繋がるかなという、そういうボールが何度もいってました」と手応えを口にした。
それでも、チームはこれで6連敗。12勝18敗でア・リーグ西地区では唯一借金を抱えている。エース左腕は「チームとしてもちょっと苦しい2、3週間続いてますけど、ただ、最初の最初の2週間の戦い方っていうのは、もっと自信を持っていいものだと思いますから、前を向いて、まだ長いシーズン残ってますので、なんとかここで踏ん張って、自信を失わずに戦ってきていければなと思います」と鼓舞した。
(Full-Count編集部)