ボンズとジャッジはどっちが“最強”? 米ファン議論紛糾「ボンズはステロイド」

ジャッジは直近154試合で打率.371、62本塁打、157打点
ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手は今季29試合に出場し、打率.427、10本塁打、32打点でリーグトップ。3冠王を維持し、OPS1.282と圧倒的な打棒を披露している。米放送局では“最強打者”バリー・ボンズとの成績を比較して成績を紹介。米ファンの間でもどちらが上か、意見が分かれるようだ。
米放送局「MLBネットワーク」は1日(日本時間2日)、「マーク・デローサが、アーロン・ジャッジの直近154試合の成績を、バリー・ボンズの2001年シーズンと比較する」として、WBC米国代表監督のデローサ氏による分析を紹介した。投稿にはジャッジの直近154試合の成績と、2001年にメジャー歴代最多73本塁打を記録したボンズの成績を比較した画像も添えられた。
同期間でジャッジは打率.371、62本塁打、157打点、総合的な打撃を評価するwRC+は252、勝利貢献度WAR(ファングラフス版)で13.9と圧倒的な成績を残している。対して2001年のボンズは73本塁打と出塁率.515、長打率.863は上回ったものの、wRC+(235)、fWAR(12.5)はジャッジを下回った。
デローサ氏は「ジャッジの成績は(ボンズの数字)とほとんど肩を並べてる。俺たちは毎晩アーロン・ジャッジのプレーを通して全盛期のバリー・ボンズを見ているんだ――ただ、僕たちは、時に、そのことに気づいていないだけだと思う」と両者が“比肩”していると惚れ惚れした。
一方で米ファンは“ジャッジ派”と“ボンズ派”が意見を戦わせている。「四球の比較を見せてくれ(ボンズは2001年に177四球)」「ジャッジはボンズに最も近い存在だけど、それでもボンズのやったことには及ばない」「ジャッジはボンズのやったことに全然及ばない。それにポストシーズンでは平均以下の選手」「ボンズはずっと上だよ、笑えるくらいに」と通算762本塁打男を推す派もいれば、「最大の違いは、ボンズは限界までステロイドを使っていたけど、ジャッジはそうじゃないってことだ」「ジャッジがステロイドやってたらどうなるか想像してみろ」「アーロン・ジャッジのほうがずっと品格者だよ」と“クリーン”なキャプテンを推すファンもいた。