ド軍が放出した27歳「高校時代以来の楽しさ」 新天地で打率3割超…米老舗誌「古巣批判か?」

ドジャース時代のギャビン・ラックス【写真:Getty Images】
ドジャース時代のギャビン・ラックス【写真:Getty Images】

オフにドジャースからレッズへトレード

 ドジャースからレッズにトレードされたギャビン・ラックス内野手が、新天地で躍動している。開幕から打率3割を超える好成績に「いつも楽しんでいたとは思うけど、たぶん高校時代(以来)かな」と本音を明かすなど、伸び伸びとプレーしていることに米メディアは「少し興味深いものだ」との見方を示した。

 2016年ドラフト1巡目(全体20位)でドジャース入りしたラックスは、2019年にメジャーデビュー。昨年は自己最多となる139試合に出場して打率.251、10本塁打、50打点で、ワールドシリーズ制覇にも貢献した。しかし、ドジャースは金慧成(キム・ヘソン)内野手を獲得するなど、内野手が飽和状態となったことから、オフにレッズへ放出された。

 新天地のレッズでは2日(日本時間3日)の試合前時点で30試合で打率.317(101打数32安打)、OPS.836と好調だ。この活躍ぶりを米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」は1日(同2日)に「元ドジャース内野手のギャビン・ラックス、ロサンゼルスでのプレーについて批判とも取れる発言か」と、やや挑発的な見出しで報じた。

 同記事はラックスを「ドジャースでそこそこの成功を収めた。昨年はチームのワールドシリーズ制覇に貢献し、彼がかつて期待されていたエリート打者の片鱗を見せる時もあった」と評価。「しかし最終的には、守備のユーティリティ性の低さと打撃面での不安定さが影響し、ドジャースは彼に別の場所で新たなスタートを切らせることにした」と移籍の経緯を解説した。

ラックス「レッズは楽しいよ。みんな仲が良くて若いからね」

 レッズでは開幕から好調を維持していることには「ドジャースで多くの勝利を経験したにもかかわらず、ラックスはシンシナティでプレーする方を好んでいるように見える」との見方を示す。4月29日(同30日)に地元メディア「NBC 5 Cincinnati」から受けたインタビューで「いつも楽しんでいたとは思うけど、たぶん高校時代(以来)かな」「このグループ(レッズ)は楽しいよ。みんな仲が良くて、若いからね」と、新天地にすっかり馴染んだ様子だった。

 この発言から、同記事は「27歳のラックスは、メジャーリーガーとしては同年代の選手よりも経験豊富だ。彼は常にポストシーズンに参加しており、そうした実績はレッズが間違いなく魅力を感じた点だろう」と分析。ドジャースから放出されたことを「トミー・エドマンが大ブレ-クし、さらに数年以内にチームに影響を与える可能性のある外野の有望株たちがいる状況では、ラックスをチームに残すことはあまり理にかなっていなかった」と前向きに評価している。

 一方で、ラックスの「高校時代以来の楽しさ」という発言には「少し興味深いものだ。ドジャースは非常に結束の固いチームと言われていて、球団全体としても選手への対応が非常に良いとよく称賛されている」と指摘。続けて「ラックスの立場からすると、少し悔しさのような感情があるのかもしれない。しかし同時に、ドジャースは彼を非常に良い環境に送り出したとも言える。テリー・フランコーナ監督はメジャー屈指の名将の一人であり、グレート・アメリカン・ボールパークはリーグでも屈指の打者有利な球場だ」と結び、移籍が双方にとって前向きな決断だったことを強調していた。

(Full-Count編集部)

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