山本由伸が感銘を受けた大谷の“センス”「すごく良い」 移動直後でも好投できるマインド

山本由伸も感動した“言葉の力”
【MLB】ドジャース 2ー1 ブレーブス(日本時間3日・アトランタ)
密かに、言葉の力に注目していた。ドジャースの山本由伸投手が2日(日本時間3日)、敵地でのブレーブス戦に先発登板し、6回1安打無失点で今季4勝目をマークした。6回2死までノーヒット投球。91球の力投で防御率0.90は依然としてメジャートップを走る。
先週、にこやかな表情で会話を弾ませたのが印象的だった。「幸せな寝不足ってね……。すごく良い言葉ですよね。囲み取材で咄嗟に出た言葉なんですもんね」。大谷翔平投手が長女誕生について報道陣から尋ねられた際のコメントをニュースで見た様子だった。
そうは言っても、山本のコメント力にも驚かされる日々だ。この日は3・4月の月間MVPを受賞したが「事前には知らされていなくて、ネットで知りました(笑)」と素顔を見せた。4月の登板は全て前日が移動日で、時差ボケなどの調整が難しそうだったが「良い割り切りを持って、ですね」と深く頷いた。
数秒、間を置くと「(試合)前日に移動があることは、事実でしかない。マイナスな感情を持たず、とにかく割り切って調整しました」とサラリ。ある意味で“幸せな寝不足”なのかもしれない。
敵地10連戦の初戦を“エース”が快投披露で白星スタート。チームは今季2度目の6連勝と波に乗る。デーブ・ロバーツ監督も「制球力が、本来の状態に戻っていた。スプリットが今夜は本当に機能していた」と絶賛。主役は2人いても、全く問題ない。
(真柴健 / Ken Mashiba)
