山本由伸が愛される理由 気になる古巣…記者にまさかの“逆質問”も「寂しがってると」

ドジャース・山本由伸【写真:Getty Images】
ドジャース・山本由伸【写真:Getty Images】

山本由伸が“気遣い”の逆質問…「メジャー取材どうですか?」

【MLB】ドジャース 2ー1 ブレーブス(日本時間3日・アトランタ)

 冷静な心配りからも、エースの貫禄が醸されていた。ドジャースの山本由伸投手が2日(日本時間3日)、敵地でのブレーブス戦に先発し、6回1安打無失点の好投で今季4勝目を挙げた。6回2死まで無安打投球を披露。91球の力投で、依然とメジャートップの防御率0.90。敵地10連戦の初戦を白星で飾った。

 ある日のクラブハウス。携帯電話の液晶画面で試合日程を見て、ふと言った。「メジャー取材どうですか? 移動ものすごい距離でしょ?」。移籍2年目とあり、長距離移動の要領も得てきた。「7月にボストン遠征ありますね。(吉田)正尚さん、元気ですか……? 僕も7月に会いに行けるように頑張らないと、ですね」。オリックス時代にお世話になった“先輩”の動向も気になる様子だった。

 日本とは時差のある生活のため、気になるメンバーは多々いるが連絡は頻繁には取っていない。「山下舜平大はどうしてるんですか? T(-岡田)さん、引退してからも元気そうです? 紅林、結婚したんですね、おめでとう、ですね!」。気になる情報はどんどん笑顔で尋ねるのが、山本のスタイルでもある。

「開幕からオリックス、強いですね。みんな打ってるイメージです。今いない戦力もいると思うので、後半はまた違うメンバーになるかもしれませんけれど、このまま勢いよく行ってほしいですね。(前監督の)中嶋さんとは(キャンプ地の)アリゾナで会いましたよ。すごく優しく接してくれました。今の監督のマモさんは、現役時代に僕もお世話になりました。岸田監督に喜んでもらえるように、みんなに頑張ってもらいたいですね」

 古巣の同僚たちを思いやった後、意地悪な表情でこちらを見つめる。何かに気がついたかのように“逆質問”がきた。「というか、何日間アメリカにいるんですか?。絶対、日本で奥さん寂しがってると思いますよ。連絡ちゃんと取ってますか?(笑)」。どこまでも気遣いの男。みんなから愛される理由がわかる。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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