球審にブチギレ退場「納得できない」 ペン、眼鏡投げ捨て顔真っ赤…指揮官まさかのジョーク

球審のストライク判定に疑問…マチャド「(シルトの怒りの抗議は)最高だった」
【MLB】パドレス 4ー3 ヤンキース(日本時間6日・ニューヨーク)
パドレスのフェルナンド・タティスJr.外野手とマイク・シルト監督は5日(日本時間6日)、ヤンキースタジアムでのヤンキース戦で退場処分を受けた。タティスJr.が三振直後に球審に詰め寄って言葉を吐き、退場が宣告されると、シルト監督が飛び出して猛抗議。暴言が中継マイクに収まるなど、激しい口調だった。
パドレスが3点を追う8回の攻撃、1死一、二塁でのタティスJr.の打席だった。カウント1-1から低めのチェンジアップがストライクと判定されると、タティスJr.は納得いかない様子を見せた。次の同じようなボールに手を出して空振り三振に倒れると、ゆっくりと審判に近づき、すぐに退場となった。暴言を吐いたと見られる。
すると、パドレスのベンチからプンプンのシルト監督が登場。メモ、ペン、そして眼鏡を順番に投げ捨てると、球審に詰め寄って激怒。怒りはなかなか収まらず、退場が告げられた。
地元紙「サンディエゴユニオン・トリビューン」は試合後、監督らのコメントを伝えた。メジャー初退場となったタティスJr.は「俺、何て言ったっけ? 忘れちゃったよ」ととぼけたが、シルト監督は「タティは本当によく対応したと思う」と擁護。「タティにはいくつか納得できない判定があった。私も同意できなかった。普段はあまりやらないが、ダグアウトからはっきりと不満を示した」と話した。
指揮官の抗議に燃えたパドレスはその後、アラエスが四球を選び、マチャドとボガーツの連続適時打で4得点し逆転に成功。マチャドが「(シルトの怒りの抗議は)最高だったよ」と語るように、“荒ぶる”指揮官が、パドレスに火をつけたようだ。
MLB公式サイトのAJ・カサヴェル記者によると、シルト監督は眼鏡を投げ捨てたことについて「メガネは無事だったよ。ちゃんと意識はあったからね。肩は思うようには動かせないが、上手く芝の上に落ちるようにした。傷つけたくなかったからね。このメガネ、すごく気に入ってるんだ」とジョークを飛ばしていたといい、退場直後の大逆転に上機嫌だったようだ。
(Full-Count編集部)