大谷翔平が「大きな助けに」 ド軍“韓国逸材”が感謝…ベンチで見せる関係性

ベンチで見せた大谷翔平との絆
【MLB】ドジャース 7ー4 マーリンズ(日本時間6日・マイアミ)
開幕マイナースタートの屈辱を味わった“韓国の逸材”が、記念すべき1日を終えた。ドジャースのキム・ヘソン内野手が5日(日本時間6日)のマーリンズ戦にメジャー初スタメンで出場。初安打、初盗塁、初打点を記録するなど4打数2安打の躍動を見せた。ベンチで一緒に喜んだ同僚の大谷翔平投手との関係性を、地元紙が報じている。
韓国プロ野球(KBO)で、昨季は127試合で打率.326、11本塁打、75打点、30盗塁を記録し、オフにポスティングシステムを経て3年1250万ドル(約18億円)でドジャースに入団したキム。大谷とはオフに同じ施設で練習する機会があった。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のジャック・ハリス記者は同日、「ドジャースの勝利した試合で、キム・ヘソンはショウヘイ・オオタニと忘れられない喜びの瞬間を分かち合う」と題した記事を公開。キムについて「彼なら、おそらく他の球団でより多くの契約金と出場機会を確保できたかもしれない。それでも、ショウヘイ・オオタニや球団のその他のスター選手たちと共にプレーできる機会が、ドジャースに加わる大きな魅力の一つとなった」と入団の背景を記している。
しかし、スプリングトレーニングで打撃の課題を露呈し、3Aで開幕を迎えることになったキム。1か月余り遅れてメジャー昇格を果たすと、5日(同6日)に「9番・二塁」で初の先発出場。5回には左前へメジャー初安打を放つと、すかさず二塁へメジャー初盗塁を記録。大谷に9号2ランが飛び出した。
ハリス記者は、この時の2人の様子を「オオタニがベースを一周した後、最初に彼を迎えたのはキムだった。2人はネクストバッターズサークル付近でハイタッチを交わした。そしてダグアウトに戻ると、今度はオオタニが“お返し”とばかりに、満面の笑みを浮かべ、飛び跳ねながら、キムのヘルメットに両手を添えた」と描写。試合後にキムは、「彼はホームランを打ったのに、僕のために喜んでくれた。おめでとうと祝福してくれたんです」「本当に光栄でした」と語った。
大谷の存在ついてキムは「まだ(オオタニとは)気軽な関係だとは言えないです。やっぱり大スターなので……」と語った。一方で「でも、彼は、僕に、いつも質問してくれたり、話しかけたりしてくれるんです」「そして、それが僕が(新しい環境に)馴染むための大きな助けになっているんです」と明かす。互いに自分のことのように喜び合った2人の姿に、ドジャースの強さの要因が現れているかもしれない。
(Full-Count編集部)
