いまだ未勝利も…2軍調整は「無駄じゃなかった」 巨人OBが戸郷翔征に求める「荒々しさ」

約3週間ぶりの1軍登板となった5日は負け投手も6回3失点(自責2)
巨人、メジャーリーグなどで活躍した高橋尚成氏が、自身のYouTubeチャンネル「高橋尚成のHISAちゃん」を更新。5月5日に復帰登板した戸郷翔征投手について分析した。今季初勝利とはならなかったが、見えた復活の兆しに「よかったですね」と評価した。
戸郷は開幕投手を務めたが5回4失点(自責2)で勝ち負けつかず。4月4日は3回3失点、同11日は4回途中10失点(自責9)の大乱調。防御率11.12で再調整となった。そして5月5日に1軍マウンドに復帰。敗戦投手となったが6回3失点(自責2)だった。
高橋氏は「昨年もそうだったけど、真っ直ぐをちょっと抑え気味で投げている印象だった。それが悪い方に今年出ていた。勢いがどんどん落ちていた」と序盤に低調だった原因を分析。3週間ぶりの1軍で「どういうことをしないといけないか見えたから、直球系を強く投げないといけないとなったと思う。それで変化球のキレも増してくる。これが本来の戸郷投手」と進化を喜んだ。
それでも「まだ152キロくらいまでしか出ていない。155キロくらいまで出ると思うので、そこを目指して真っ直ぐ系をもっと磨いていかないといけない投手。まだ若いので交わそうとか抑えて投げようなんていうのはやらないほうがいい。もっと年を取って自分のパフォーマンスが落ちたときにモデルチェンジをしていかないといけない。今はまだ早い。荒々しくじゃないけど、ストレート系をどんどん速くしていく、スピンを効かせていい真っ直ぐを投げられるようにしておくのが必要かと思う。でもこれができてきて、2軍での3週間くらいは無駄じゃなかったと思いますね」と高みを見据えた。
打の中心でもある岡本和真内野手が左肘の故障で登録を抹消された。「復活できていると思います。これから楽しみですし、ジャイアンツのエースですから、エースらしく今後のゲームに臨んでもらいたいなと思いますね。岡本選手が怪我をしてしまったので、今度は戸郷投手が軸となってチームを支えないといけない。次からの登板はすごく大事になってくる。1人で投げきる気持ちで次の登板に臨んでもらいたいと思います」と期待した。