大谷翔平はPSで「登板しない」 MLB公式が大胆予想、秋には十分健康も…掲げた最適選択肢

「フルスロットルで投球すれば怪我のリスクが」
ドジャース・大谷翔平投手は今季、二刀流の復活が期待されている。しかし、復帰が見込まれていた5月になったものの、マウンドに上がる見通しはまだ立っていない。ここにきて米メディアは「オオタニはポストシーズンで登板しない」と、“投手復活”が持ち越されるのでは、と見ているようだ。
MLB公式サイトと米メディア「ヤフースポーツ」は8日(日本時間9日)、「今季残りシーズンの6つの大胆予想」と題した記事を寄稿した。そのうちの一つが「ショウヘイ・オオタニはポストシーズンで登板しない」とする、ジェイク・ミンツ記者による見立てだった。同氏は「オオタニは球界トップ3に入る打者であることは間違いない。この現実が、雇用者(チーム)を難しい状況にするのだ」と指摘する。
「フルスロットルで投球すれば怪我のリスクが高まり、(せっかく復帰したのに投手)オオタニが長期離脱してしまうかもしれない。もしこのような事態が10月に起きれば、ドジャースのラインナップは最悪のタイミングで人手不足になる」と、“打者・大谷”が凄すぎるゆえに、ピッチングすることのリスクを重視したようだ。
一方でドジャースは投手陣を中心に故障者が多い。それゆえ大谷の早期復帰が必要との見方もできるが、同記者は「有能な先発投手が(今離脱していることによって)10月時点では十分な健康状態が保たれている可能性が非常に高い」と、大事な時期には全員が揃う可能性もあると見る。「相手打者以外の誰もが、オオタニがポストシーズンでマウンドに立つ姿を見たいと思っているだろう。しかし、人々の望みとチームにとって最適な選択肢は、まったく別のものかもしれない」と最後に締めくくった。
大谷は徐々にブルペンでの投球練習を増やしているものの、4月末に取材に応じたマーク・プライアー投手コーチは「実戦復帰のタイムラインは現時点ではない」と強調した。果たして今季、打って走って投げて躍動する大谷の姿を見ることはできるのだろうか。
(Full-Count編集部)
