大谷翔平が回避した“不良債権”の未来 15年契約あるも自ら拒否、代理人明かす舞台裏

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

15年契約を望まなかった舞台裏

 2023年オフにドジャースと10年7億ドル(約1021億7900万円)の超大型契約を結んだ大谷翔平投手には、実は15年契約の選択肢もあったが、本人が拒んでいた。代理人ネズ・バレロ氏の証言とともに地元紙が報じた。

 大谷のドジャースとの契約は97%が後払い。契約期間中は年俸200万ドル(約2億9200万円)で、2034年から10年間にわたって年6800万ドル(約99億2600万円)が支払われる。一方、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」の取材に対し、代理人のバレロ氏が、大谷には最大15年の契約を結べる可能性があったが、大谷の希望で実現しなかったことを明かした。

 記事では、バレロ氏が「彼は、物語のようなキャリアの終盤に、勢いがなくなることを望まなかった。13年目、14年目、15年目に『こいつ誰? 一塁までも走れないじゃないか』と思われたくなかったのだ」と語っている。ドジャースと契約を結んだ時点で29歳だった大谷は、選手として十分なパフォーマンスを見せられる期間での契約にこだわった。

 バレロ氏は「彼(大谷)はマーケティングの部分でとてもうまく行っていたのが分かっていた。彼は(選手としての契約が)お金が問題ではないと分かっていた。それよりも自分の価値を理解してくれて彼を理解してくれて二刀流として成長していけるチームを選ぶことが大切だった」と回顧。大谷の契約額は、すぐにメッツのフアン・ソト外野手の15年総額7億6500万ドル(約1117億円)に抜かれたが、バレロ氏は「(後悔は)まったくない。何も違うことはしない。彼は優勝した。正しいチームにいった。なぜ(契約の)どこかを変える? 後悔など全くない、全く」と同紙に語っている。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY