佐々木朗希は「ダメだったか」 ド軍監督は会見で四苦八苦…記者席に充満した“絶望”

佐々木朗希が右肩痛で負傷者リスト入り、長期離脱の可能性も
■ドジャース ー アスレチックス(日本時間14日・ロサンゼルス)
ドジャースタジアムの三塁側ファウルゾーン付近。「佐々木朗希くん、今日見た?」「いた? でもグラウンドに出てこないな……」。試合前練習中、カメラ撮影可能エリアには多くのメディアでごった返した。だが、最後の最後まで“待ち人”は現れなかった。
試合開始3時間前に行われるロバーツ監督の会見。佐々木に関する質問が米メディアから矢継ぎ早に飛んだものの、指揮官の歯切れは悪かった。「登板日はそのまま? 現時点ではイエスだ」「先延ばし? 現時点ではイエスだ」。だが、「前回登板で身体的にはどうだったか?」との問いに観念したかのように打ち明けた。
「登板後に少し痛みを抱えていた。現在、私たちは(状況を)精査中だ。問題ない状態で投げてほしい。痛みはどこ? 腕だ」
この日は「MAKE-A-WISH」として球団が1日契約を結んだ少年・少女が、報道陣の取材に参加していた。50人近くがびっしり埋まった会見場は、なんとも言えない微妙な空気が流れた。
試合開始の30分前、佐々木が「右肩インピンジメント症候群」で負傷者リスト入りすることが発表された。「やはりダメだったか……」。記者席は騒然。記者食堂で食事をとっていた記者は慌ててパソコン前に戻ってきた。
実は記者も学生時代に肩のインピンジメント症候群を患ったことがあるが、肩を回す度に“ゴリゴリ”と鳴り、肩の状況は日々変化。痛みが全く出ない時もあるが、多くの時で痛みが走り、数か月後に手術を受けざるを得なかった。もちろんメジャーリーガーの佐々木とは肩の症状は違う。ただただ長期離脱とならないことを願うばかりだ。