大谷翔平から空振りKは「一生忘れない瞬間になる」 大敗の敵将が見た野手の快挙

ペレダは89.4マイルの直球で大谷から空振り三振
【MLB】ドジャース 19ー2 アスレチックス(日本時間16日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は16日(日本時間17日)、本拠地アスレチックス戦で2打席連発を含む5打数2安打6打点の活躍。19-2の大勝に貢献した。一方でアスレチックスの指揮官、マーク・コッツェイ監督の表情は暗かったものの、大谷を三振に仕留めたシーンの時はニヤリと笑顔。「間違いなく彼にとって、一生忘れられない瞬間になる」と“右腕”を称えた。
大谷は第2打席で犠飛を放つと、3回1死一、二塁の場面で右腕アレキサンダーのチェンジアップを左中間に運ぶ14号3ランを叩き込んだ。さらに4回の第4打席、1死一塁の場面でアレクサンダーの5球目シンカーをバックスクリーンへ。2打席連発の活躍に本拠地は大盛り上がりだった。
ドジャース打線がつながって得点を積み重ねる中、アスレチックスは8回、ジョニー・ペレダ捕手をマウンドに送った。ペレダは連打を許して失点すると、打席には大谷を迎えた。緩いボールを投じ、大谷のスイングに逃げ腰になりながらも、5球目に高めへ89.4マイル(約143.8キロ)を投げ込み、空振り三振に仕留めた。記念のボールはそのままアスレチックスベンチに戻り、ペレダは笑顔になった。
試合終了後、地元放送局「NBCスポーツ・カリフォルニア」ではコッツェイ監督の取材の映像を紹介。大敗を喫した指揮官は「今夜はもう切り替えるべき試合だね」と語り、ドジャース打線については「やっぱり簡単にいかない。オオタニに始まり、フリーマンと続く並びは本当に強力。こちらがミスをすれば確実に打たれる」と脱帽した。
意気消沈する中、ペレダが大谷を三振に仕留めた場面を振り返ると、「彼にとって、一生忘れられない瞬間になると思う」とニコリ。1イニングを4安打3失点しながらも、MVP3回を誇る偉大なスラッガーを相手に奪った記念すべき三振を称えていた。
(Full-Count編集部)