西川龍馬は「本当の天才」 後輩が唖然とした“助言”…節目の裏にあった目標

オリックス・西川龍馬【写真:小林靖】
オリックス・西川龍馬【写真:小林靖】

オリックス・来田涼斗、西川龍馬は「前から来たボールを打つ! って何回も」

 身近にいる“目標”を、いつか追い抜く。オリックスの来田涼斗外野手が、西川龍馬外野手の凄みを明かした。「いつも食事にも誘ってもらって、お世話になっています。龍馬さんは普段から気にかけてくれて嬉しい限りですね」。節目のゲームに、拍手を送った。

 より近くにいるからこそ、ヒットマンの凄みがわかる。「言ったことを簡単に再現できるところですね。打撃の表現力というか……。なんでもできます。本当の天才ですね」。いつになく笑顔が弾ける理由がある。

「食事のタイミングで、ちょっと真剣に野球の話をしても、適当に流されることが多いです(笑)。もちろん、わざとそうされていると思うんですけどね。冗談だとは思うんですけど……。『前から来たボールを打つ!』って何回も言われたことがあります。結構、何回も言ってくださるので『あぁ、そうなんか。そういう考え方なのか』と、気持ちが楽になったこともありますね」

 ジョークを交えながらも、相談に乗ってくれた先輩の“野望”を、今季の開幕前から聞いてきた。「元々ずっと、1000試合で1000安打達成したいと、ずっと言ってました。だから(20日に3安打で残り1本になり)本当にすごいなと思いましたね」。開幕時点で959試合出場で、949安打。20日は3安打を放ったが、21日は快音が響かず記録到達は持ち越しとなった。

 同じ左打ちで、同じ外野手。来田は言い切った。「抜かさないとレギュラーを獲れないので、目標(の存在)は高いですけど、僕も必死に頑張ります」。日々、卓越した技を磨く。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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