痛恨被弾…DeNA新守護神が猛省した「ミス」 敗戦直結で噛みしめた“1球の重み”「命取りに」

DeNA入江が同点の9回に田中に痛恨被弾…連勝は2で止まった
■中日 6ー5 DeNA(21日・横浜)
DeNAは21日、横浜スタジアムで行われた中日戦に5-6で敗れ、連勝は2でストップした。同点の9回に登板した入江大生投手が田中幹也内野手に痛恨の決勝被弾。故障から2年ぶりに1軍復帰した今季、主に最終回のマウンドを任される26歳は「1球で試合が決まってしまいますし、1球でチームを負けさせてしまうところ(ポジション)でもある」と“重み”を噛みしめた。
先発したバウアーが6回4失点と乱調も、打線が粘って終盤にようやく同点に追いついた。入江の名前がコールされたのは、5-5の9回。先頭の岡林を右飛に打ち取ったが、続く田中に対してカウント2-1からの4球目、152キロの直球を完璧に弾き返された。打球が左翼スタンドまで達すると、膝に手を付きガックリと肩を落とした。
「今日は上空の風が強くて、初回から思ったより打球が伸びている傾向があったのでなるべく打球を上げさせたくなかったですけど、ああいう風に上るところに投げてしまった僕のミス。簡単に弾かれてしまったのが、自分の弱いところというか、自分のミスと感じました」
右肩手術の影響で昨季は1軍どころか実戦登板なし。今季は3月28日の開幕戦で597日ぶりの1軍マウンドに上がると、同30日にはプロ初セーブをマーク。4月8日からは10試合連続無失点を記録するなど、新守護神として着実に信頼を積み重ねてきた。だからこそ三浦監督も「難しい、しんどいところで登板する選手になってきたということで、1球の重みの大切さを今勉強中だと思います。これも反省して勉強して、次の糧にしてくれていいと思います」と責めることなく、成長に期待した。
5月13日の阪神戦(新潟)では1点リードの9回2死から高寺に同点弾を浴びた。「ああいう1球のミスが命取りになる。同じミスと言うか、同じ失敗をしたくないので、そこはケアしつつ自分のよさも消さないようにやっていきたいなとは思っています」と入江。多くの期待を背負い、とてつもない重圧と戦いながら、強くなっていく。
(町田利衣 / Rie Machida)