楽天・浅村栄斗の刻み続ける“足跡” 300HR&2000安打と同時に…重み感じる「1346」

プロ初安打と1000安打はソフトバンク戦で達成
楽天・浅村栄斗内野手は今季、プロ野球史上47人目の通算300本塁打と平成生まれの選手として初の通算2000安打を達成した。球史に名前を残した天才打者。“節目の活躍”を振り返ろう。
浅村のプロ初安打は、2年目となる2010年3月31日のソフトバンク戦で生まれた。8回に代打で登場すると、左方向に適時二塁打を放ち、初打席で初安打・初打点。そして、2017年9月28日のソフトバンク戦では記念すべき通算1000安打に到達した。
通算1500安打の記録を達成したのは、2021年6月10日の対中日戦だった。本拠地・楽天モバイルパークで先発し、1打席目、2打席目ともに左安打を打つ。そして4打席目に放った右方向への安打が通算1500本目の記念の一打となった。プロ野球史上10番目の若さでの到達となり、卓越した技術を証明している。
浅村は勝負強さも大きな特徴。2013年と2018年の2度、打点王に輝いている。通算1000打点を達成したのは、2023年4月18日の対オリックス戦だ。まずは8回1死一塁の場面でレフトスタンドに逆転の本塁打。続く9回、2死走者なしからセンターバックスクリーンへの2打席連発を叩き込んだ。これで節目の1000打点に到達した。
2023年9月14日の5回裏終了の試合成立をもって、浅村はパ・リーグ新記録となる連続試合出場数を1144試合に更新した。この記録は2025年現在も破られておらず、最終的に1346試合まで伸ばしている。大きな怪我をせず、試合に出続けられるようにコンディションを整えることは、プロフェッショナルの凄さを感じさせる。
そして今年2025年4月22日の対日本ハム戦。楽天が1点を追う8回、浅村らしい右方向へ一発を叩き込み、通算300本塁打とした。通算2000安打以外にも、クラッチぶり、何より健康に試合に出場し続ける健康管理が、マイルストーンに大きく寄与しているのかもしれない。
(「パ・リーグ インサイト」波多野アイ)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)