鷹、不動のレギュラーも「競争は必要」 OBが語る“相乗効果”…代役の活躍「刺激になる」

ソフトバンク・今宮健太【写真:古川剛伊】
ソフトバンク・今宮健太【写真:古川剛伊】

内川聖一氏「今の野村選手の活躍は、今宮選手の刺激になる」

 内川聖一氏と荒木雅博氏が、パーソル パ・リーグTVで配信された第2回「裏パ〜OBたちのゆるマニアック解説〜」に出演した。

 荒木氏の到着が遅れるアクシデントがありながらも、ソフトバンク-日本ハムの試合を“ゆるマニアック”に解説した内川氏。試合の冒頭では「近藤選手が3番に帰ってきたことがすごく大きい。メンタル面でも、中軸を任せられる人がいるという安心感がチームに生まれる」と話していた。

 主力の離脱が相次ぎ、今季ここまで2度の5連敗を喫するなど、苦戦を強いられてきたソフトバンクだが、27日に近藤健介外野手が腰の手術から復帰。さらに、右肘の負傷で戦列を離れていた今宮健太内野手もファームで実戦復帰した。近日中の1軍合流が見込まれる正遊撃手に期待することとは。2011年からの9年間、チームメートとしてともにプレーした内川氏に話を聞いた。

 パ・リーグ最長記録となる遊撃手での13年連続開幕スタメンを果たした今宮だったが、4月30日の日本ハム戦で右肘に死球を受けた影響で出場選手登録を抹消。翌5月1日からは野村勇内野手が遊撃手として出場を続けている。

 「今の野村選手の活躍は、今宮選手の刺激になると思います。自分が休んでいる間に、こうやって頑張れる選手がいるんだということを、今宮選手も感じていると思いますから。チーム力を上げていくためには、そういう競争は必要なことだと思いますね。『自分しかいない』と思ってやるよりも『自分の状態が良くなかったらレギュラーを奪われる可能性がある』と思いながらやると危機感も生まれて、いい緊張感を持ったなかでプレーできます。それが活性化していくと、チームはどんどん強くなると思います」

遊撃手は「運動量も多くて大変な部分はたくさんある」

 内川氏は「今、彼がチーム全体のことを考えた発言をしているのを見ると『ああ、頼もしくなったな』と思いますし、だからこそ、 自分がこだわっているショートというポジションを一年でも長く守り続けてほしいなと思いますね」と話す。

 そして「ショートというポジションで長い期間やっていると、運動量も多くて大変な部分はたくさんあると思います。それでも彼ならできると思っていますし、まずは体調面をしっかり気をつけてもらいながら、当たり前のようにスタメンに名前があるとうれしいなと思います」と加えた。

 頼りになる主力がまた1人帰ってくるソフトバンク。6月3日から始まる「日本生命セ・パ交流戦 2025」は「選手からすると一区切りつけられるタイミング」だと内川氏。

「開幕してから2カ月戦ってきたなかで、うまくいってるところもあれば、うまくいっていないところもあります。そのうまくいっていないところを『よっしゃ、みんなで一気に変えてやろう』と思えるきっかけでもあるんです。対戦相手や球場が変わることをプラスに捉えて『ここからまた上がっていこう』というつもりで戦っていってほしいと思います」

(「パ・リーグインサイト」高橋優奈)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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