ド軍に敗れたヤンキースは「敗者1位」 受け取った“屈辱アイテム”は「見る必要ない」

ヤンキースナインが“敗者1位”のリングを密かに受け取った
ヤンキースナインが昨季ア・リーグのチャンピオンリングを“密かに”受け取っていた。MLB公式サイトが「プライド、それに苦悩が混じった思い」と題して記事を公開。昨季のワールドシリーズでドジャースに敗れて世界一を逃しただけに、大々的には受け取らなかった。
同サイトによれば、5月上旬にニューヨークのミッドタウンでブライアン・キャッシュマンGMが昨季のポストシーズンロースターに登録された選手たちにア・リーグ優勝リングを手渡ししたと報じられている。
14カラットでホワイトゴールドの台座にダイヤ、ルビー、サファイヤがあしらわれた指輪には「2024年ア・リーグチャンピオン」の文字が入った。美しく、高級で重要なものだったが、ほとんどの選手にとっては“納得のいかない”瞬間だった。
同サイトでは、出席者が雑談する中、ジャンカルロ・スタントン外野手が「これは欲しかった指輪ではないよな、みんな。誰も着けてくれるなよ」と言ったと報じている。キャッシュマンGMがホテルで密かに配布したことにも意味がある。ヤンキースは昨季に41回目のリーグ優勝を果たしたが、恒例だったホーム開幕戦でのペナント優勝旗掲さえなかった。
アンソニー・ボルピー内野手は「いくつもの祝賀会や、すでにいなくなった仲間のことは思い出すが、すべて終わったら(指輪は)しまっておく。もう見る必要はない」と話したと同サイトは言及。クラーク・シュミット投手が「これは(WSに)参加した記念品。2位の指輪を着けて歩き回りたくない。ヤンキースは毎年WS制覇を狙っている。それがこのチームの基準」。ティム・ヒル投手は「WSの指輪ならもっと粋だった。欲しかったのはこれじゃない、という感じだった」。カルロス・ロドン投手は「敗者1位、その象徴だと思った」と話したと同サイトでは紹介されている。
(Full-Count編集部)