借金15…燕・高津監督の嘆き止まらず 指摘した先発左腕の“綻び”「慌てるところではない」

ヤクルト・高津臣吾監督【写真:小池義弘】
ヤクルト・高津臣吾監督【写真:小池義弘】

先発・山野は3回、悪送球で大貫の出塁を許したのを機に3失点

■DeNA 6ー2 ヤクルト(31日・横浜)

 ヤクルトは29日、横浜スタジアムで行われたDeNA戦に2-6で敗れ、3連敗で借金は15に膨らんだ。先発した山野太一投手が5回7安打5失点(自責2)で2敗目。高津臣吾監督は「序盤で大量失点してしまうので、そうなると難しいですね。追いかけるのは簡単ではないですね」と険しい表情を浮かべた。

 指摘したのは3回だ。2回に牧のソロで先制こそ許したが、まだ1点ビハインドだった。山野は先頭の大貫のボテボテの当たりを処理したが悪送球となり、大貫を二塁まで行かせてしまった。その後は2死を奪うも佐野の内野安打で一、三塁となり、牧の適時二塁打、宮崎の2点適時二塁打につながってしまった。

「また投手のところから大量失点になってしまう。しかも慌てるプレーではないので、冷静にひとつ、アウトを取ってほしかったですね。(その後は)攻め方というか、ミーティングをしてその通りに配球しているんでしょうけど、ただ構えた通りになかなかいかないので。あれだけ真っすぐと変化球のスピードが緩んだりすると、打者には難しい球ではなかったのかなと思います」

 先発左腕に、苦言を呈さずにはいられない。前日28日の中日戦(神宮)では小川が3回までに6点を失いワンサイドゲームとなり、この日も4回までに5点を追いかける展開。打線は10試合連続2得点以下と苦戦を強いられているだけに、この“重さ”は最後までのしかかった。

「明日、明後日勝って、今週5割で終わりたいと思います」と高津監督。まずは目の前の試合をひとつずつ、戦い抜いていくしかない。

(町田利衣 / Rie Machida)

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