執刀医が語る投手・大谷の現状「とてもいい」 球宴後の復帰へ「本当に見事だ」

大谷の執刀医・エラトロッシュ氏がドジャースタジアムを訪問
【MLB】ドジャース ー ヤンキース(日本時間31日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手は5月31日(日本時間6月1日)にも2度目の実戦形式の投球練習「ライブBP」に登板する。執刀医のニール・エラトロッシュ氏が30日(同31日)にドジャースタジアムを訪問。投手復帰への現状を語った。
大谷は25日(同26日)の敵地・メッツ戦前に術後初のライブBPに登板。最速は97マイル(約156.1キロ)をマークするなど打者5人を相手に安打性1本、2三振を奪う内容だった。
「彼はとても、とても良い状態に見える。彼は本当に……彼は投げる度に見事だ。(スイーパーも)全て予定通り。今では全球種を投げている。なので今は耐久力をつけて、球数を増やしているところだ。とても良い状態に見える」
エンゼルス時代は決して投球割合の大きくなかったツーシームを多投。25日のライブBPでは大きな変化量を見せた。「まだ分からないよ。全てをやるようになったら見えてくるだろうが、ここまではとても満足している」と表情を緩めた。
エラトロッシュ医師は2018年10月、2023年9月の右肘靱帯の手術を担当。大谷は球団トレーナー、エラトロッシュ医師と3者協議。「(3者協議は)1週間に数回だ。復帰段階にある選手とは全員、密に連絡を取り合っている」(エラトロッシュ医師)と慎重にリハビリを進めている。
大谷の投手復帰は7月15日(同16日)のオールスター戦後が見込まれている。「私は(選手の状態について)全て知りたい。最初に知りたくて、最後に知る人物にはなりたくない。だが、ショウヘイの状態にはとても満足している」。エラトロッシュ医師は満足げだった。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)