大谷翔平、月間15HRを打てる理由 隠れた自己最高の「24.3%」…5月MVPへ前進

ヤンキース戦で本塁打を放ったドジャース・大谷翔平(左)【写真:荒川祐史】
ヤンキース戦で本塁打を放ったドジャース・大谷翔平(左)【写真:荒川祐史】

月間15本塁打の自己分析「打つべき球を打てているかな」

【MLB】ドジャース 8ー5 ヤンキース(日本時間31日・ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手は30日(日本時間31日)、本拠地のヤンキース戦で今季2度目のマルチ本塁打をマークした。初回に21号先頭打者弾を放つと、3点差の6回に22号ソロ。月間15本塁打はエンゼルス時代の2023年6月に並ぶ自己最多で、球団の月間本塁打記録に並んだ。

 試合後、大谷は報道陣の取材に応じた。日米合わせて厳選4問。「5月は15本塁打。打撃をどう自己分析しているか?」と問うと、スラッガーの真髄のような答えが返ってきた。

「1番は打つべき球を打てているかなと。比較的そういう打席が。振って、良い結果、悪い結果はありますけれど、甘い球で。比較的、打つべき球に対して、しっかりアプローチできているのかなと思います」

 米データサイト・ファングラフスによると、今季のボールゾーンのスイング率を示す「O-Swing%」は「24.3%」。大谷の平均は27.7%。自己最多54本塁打を放った昨季の26.0%よりも良くなっており、キャリアハイの数値となっている。

 ロバーツ監督も「自分のストライクゾーンを振って、ヒッティングゾーンに入っていない球を見逃している。その期間を見ると、四球も大きく増えていると思う。四球を受け入れて、自分の球だけを振れば、長打が生まれる」と好調の理由を語っていた。

 5月はリーグ最多15本塁打を放ち、打率.302、27打点をマーク。長打率.752、OPS1.147はリーグトップで、通算6回目の月間MVPへ大きく前進した。例年、調子を上げる6月を前に、打者・大谷が全開モードに突入している。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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