大谷翔平、最速156キロ&バット粉砕 初の“本拠地登板”で29球…安打性は2本

前回登板から中5日、ヤンキース戦前に実戦登板
【MLB】ドジャース ー ヤンキース(日本時間1日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手は5月31日(日本時間6月1日)、本拠地のヤンキース戦前に実戦形式の投球練習「ライブBP」に登板した。ダルトン・ラッシング捕手との“バッテリー”で、ドジャースタジアムの初マウンドに立ち29球を投じ、安打性の当たりは2本だった。最初の打者のバットを折る場面もあった。
1人目に対戦した左打ちのマイナー選手に対しては8球目の直球でバットを粉砕。投手ゴロに仕留めた。右打ちの2人目は4球目で一ゴロに。再びバットを折られた打者にはストレートの四球。途中で「あぁ」と納得いかない様子の声もあげていた。まずは1イニング想定で16球を投げた。
“2イニング目”ではセットポジションから投球。1人目は4球を投じ、最後は直球で見逃し三振。2人目は3球目を捉えられたが“遊撃正面”への当たりだった。3人目は3球目を右中間に運ばれた。4人目にはノーワインドアップに戻したが3球目を左前打。制球に不満気な声をあげる場面もあった。
2回を想定して16球、13球の計29球を投げ、受けたラッシングによれば95〜97マイル(約152.8〜156.1キロ)を計測。全球種を投げたという。打席結果は投ゴロ、一ゴロ、四球、見逃し三振、遊直、右中間二塁打、左前打だった。投げ終えるとマウンドでデーブ・ロバーツ監督、ラッシングらと話し合って状態を確認した。
二塁ベース付近では“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手もあぐらをかいて座りながら様子を見守った。アンディ・パヘス外野手や佐々木朗希投手もグラウンドに姿を見せていた。
前回登板では22球を投じていた
大谷は2023年9月の右肘手術後は2度目の実戦登板。術後初めてで641日ぶりの実戦登板となった前回25日(同26日)は最速97マイル(約156.1キロ)をマーク。計22球でスイーパー、スプリットも投じ、打者延べ5人を相手に安打性1本、2三振を奪う内容だった。
試合のなかった29日(同30)は完全休養日に。ライブBPのような強度の強い投球練習の2日前に行っている「タッチ&フィール(軽めの投球練習)」を行わず、2度目のライブBP登板に臨んだ。この日は中5日を空けての登板で、球数は2イニングを想定した30球前後の予定だった。
大谷がエンゼルス時代にドジャースタジアムで登板したことはなく、これが“キャリア初登板”だ。昨年のワールドシリーズの“再戦”となるヤンキース戦前とあって、多くのメディアが集結。球場のセキュリティーまでもスタンドから興味深そうに様子を見守っていた。