中日23歳は「一人だけレベル違う」 フェンス恐れぬ美技&猛打…敵ファン尊敬「エグい」

交流戦第1打席から2打席連続安打も
■ソフトバンク ー 中日(3日・PayPayドーム)
中日・岡林勇希外野手が交流戦初日から躍動している。3日にみずほPayPayドームで行われたソフトバンク戦の5回、センター後方を襲った打球をフェンスにぶつかりながら好捕。敵地ファンの歓声を沈黙に変える美技に「一人だけレベル違う」「エグい」と称賛が寄せられている。
岡林は「3番・中堅」で先発出場し、まずは打撃で魅せた。初回2死から有原航平投手の直球を右前に運び、交流戦チーム初安打を記録した。さらに4回の第2打席も初球を中前打とし、0-3と劣勢のチームを打撃で鼓舞した。しかし、見せ場は自慢の守備で訪れた。
5回1死一塁で、代わった福敬登投手が近藤健介外野手に特大飛球を打たれると、PayPayドームのファンは長打を確信したのか大歓声が起きた。しかし、岡林が快足を飛ばしながら落下地点に入ると、最後はジャンプ一番キャッチ。フェンスに体がぶつかりながらも打球をこぼさなかった。その後は肘を痛めたのか顔をしかめたが、プレーを続行している。
抜ければ長打が確定する一打をもぎとる好守に、DAZN公式X(旧ツイッター)は「信じられないほど翔ん 流石の守備範囲を見せつける岡林勇希が大ジャンプの好プレー」と題して投稿した。ファンも「えっぐ!」「岡林しか勝たん」「今の岡林上手すぎやろ」「岡林えぐ 絶対抜けたと思ったわ」「ホークスだけど岡林いい選手すぎるな」「岡林天才すぎる」「パ・リーグよ これが岡林だ」などと絶賛の声が殺到した。
2019年ドラフト5位で中日に入団した23歳。2022年から1軍に定着すると、同年は最多安打のタイトルを獲得した。同年から2年連続でベストナインに選ばれ、ゴールデン・グラブ賞は3年連続で受賞中。名手が交流戦でも真価を発揮した。