打者の手元で70cm急落…菅野智之の魔球に米脱帽「エグい」 “大谷ライバル”も呆然

マリナーズ戦は7回1失点の好投で5勝目
【MLB】オリオールズ 5ー1 マリナーズ(日本時間4日・シアトル)
“最強打者”を腰砕けにさせた。オリオールズの菅野智之投手は3日(日本時間4日)、敵地マリナーズ戦に先発。7回を投げて5安打1失点、1四球5奪三振で今季5勝目を挙げた。米識者はメジャー1位の23本塁打を記録しているカル・ローリー捕手を翻弄した“魔球”に舌を巻いた。
初回を3者凡退に抑えた菅野は、2回先頭で4番のローリーと対戦。スプリットとシンカーで追い込むと、フルカウントからの6球目、低めにスプリットを決めて空振り三振を奪った。どうにか右手一本でバットに当てようとしたローリーだったが、掠ることなく膝を地面についた。
「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏は、打者の手元からストンと“消えた”菅野の1球に注目。「トモユキ・スガノ、素晴らしい88マイルのスプリット」として紹介すると、米ファンからも「本当に素晴らしい球だ、Wow」」「エグい球だ。グレッグ・マダックスを彷彿とさせるね」「新人王か?」などと称賛の声が送られた。
MLB公式の「ベースボール・サバント」によると、ローリーを三振に仕留めたボールは落下幅30インチ(約76センチ)だった。スイングの直前までは速球と同じような軌道をしていただけに、ドジャース・大谷翔平投手と並ぶ本塁打数を記録する強打者をもってしても、見分けがつかなかったようだ。
(Full-Count編集部)