佐々木朗希の“問題”、根底にある「日本と全く違う野球」 指摘されたメジャーの落とし穴

手術ではなく保存療法を勧める
巨人やメジャーリーグなどで活躍した高橋尚成氏が、自身のYouTubeチャンネル「高橋尚成のHISAちゃん」で、ドジャースの佐々木朗希投手について言及。日本との環境の違いが怪我を生んだ可能性に触れた。
佐々木は今季ここまで8試合に先発して1勝1敗、防御率4.72。5月9日(日本時間10日)のダイヤモンドバックス戦で4回0/3を投げて5失点で降板。奪三振は自身初めてゼロに終わった。右肩インピンジメント症候群のため13日(同14日)にメジャー初のIL入り。現在は復帰に向けてキャッチボールを再開している。
ドジャースでは、ブレイク・スネル投手やタイラー・グラスノー投手ら先発の軸が負傷者リスト入り。佐々木は慣れない中5日の登板をした矢先に負傷が発覚したが、高橋氏は動画で「(中5日は)あんまり関係ないんじゃないかと思う」との見解を示した。
怪我の原因として、日米の環境の違いの可能性を挙げた。高橋氏は
「メジャーで自分がいいパフォーマンスを出さなくちゃという、より違う力が入ったり、ボールが変わったり、そういうのもあると思う」と指摘。移動距離や時差、チームのルールなど、環境の違いがあったことで「日本と全く違う野球をしなくちゃいけないというところで、怪我が生まれたんじゃないかと思う」と見解を述べた。
一方で、佐々木は手術ではなく保存療法を選択しているが、高橋氏は「自然に治るんだったらそっちを選んだほうがいい。まだ若いですし」と述べた。理由として、手術で肩の可動域が狭くなるなどの弊害が生じ、球速や切れの低下を懸念。「手術してダメになっていく選手が多いイメージがある」と語った。