阪神・劇的サヨナラ勝利…延長で殊勲打の木浪「大智のこともあった」 激闘に決着

0-0の満塁で劇的打
■阪神 1ー0 オリックス(6日・甲子園)
阪神は6日、甲子園でのオリックス戦でサヨナラ勝利で2連勝を飾った。0-0の延長10回1死満塁から木浪聖也内野手がサヨナラ打を放った。チームは2連勝で首位をキープした。
0-0の延長10回に佐藤の四球、大山の安打、小幡の犠打、坂本申告敬遠で巡ってきた1死満塁の絶好機。木浪は川瀬堅斗投手から一塁線を鋭く破るサヨナラ打を放った。
「敬遠で火が入りました。1点入るように思い切っていこうと思いました。(打ったボールは)興奮していて覚えていません」。打球を放った直後「抜けると思いました。嬉しかったけど、大智のこともあったのでなんとか勝ちたいと思っていた」と殊勲打を振り返った。
絶対に負けたくない一戦だった。0-0の9回、2番手のマウンドに立った石井大智投手だったが、先頭打者の廣岡大志内野手が放ったライナーが頭部に直撃。立ち上がることができずに担架に乗せられて交代となった。
その直後には廣岡が“併殺封じ”で二塁へ危険なスライディングを行ったとみなされ、警告が出されていた。甲子園は一時、騒然な雰囲気に包まれていた。
延長10回の守備では4番手の桐敷拓馬投手が2死一、三塁のピンチを凌ぎ、その裏の攻撃で決めた。