大谷の後ろで…苦しんでいたベッツ「少しずつ」 “.750”の異変、敗戦の中で見えた光

6日に11試合ぶりとなる長打を放っていたベッツ…2試合連続で長打記録
【MLB】カージナルス 5ー0 ドジャース(日本時間7日・セントルイス)
ドジャースのムーキー・ベッツ内野手は6日(日本時間7日)、敵地で行われたカージナルス戦で3安打の活躍を見せた。試合前の時点でOPSは.752と“らしくない”数値となっていたが、2試合連続の長打もあって.769まで上昇。状態については「少し良くなってきてると思う。ちょっとずつだけど」と話した。
「2番・遊撃」で出場したベッツは初回に左翼線へ強く引っ張って二塁打を記録。第2打席、第4打席でも左前打を放った。試合には敗れたものの、調子の良さをアピールした。
ベッツは今季、日本での開幕シリーズ前からノロウイルスに罹患して体重が激減。苦難の船出となった。それでも米国開幕戦には状態を整え、4月中旬までは、打撃貢献度を表すOPS(出塁率+長打率)は0.8台をマークしていた。
しかし、以降は本塁打どころか二塁打も減少。過去のシーズンを見ても6月にOPS.750前後を記録しているのはデビュー2年目の2015年まで遡る。
本塁打は19日(同20日)のダイヤモンドバックス戦で2本放ったが、二塁打を放ったのは5日(同6日)のメッツ戦が実に15試合ぶりだった。1年通して出場すれば40本前後の二塁打を放ってきたベッツだが、今季はわずか17本ペースだ。
3安打を放ったベッツは試合後「多くの個所を修正して、地道にやり続けていた。スイングをあまりせず、ビデオをたくさん見たんだ」と淡々と明かした。修正個所などについては「全て説明したら30分かかってしまうよ」と明らかにしなかったが、取り組んだことの一部としては「メンタル面をクリアにして打席に入ることだ。そして、自分のメカニクス(スイング)を信じて試合をプレーすることだ」と話した。
2014年のメジャーデビュー以来、OPSは0.800を切ってシーズンを終えたことはないベッツ。球界のスーパースターが、このまま終わるわけにはいかない。
(Full-Count編集部)