千賀滉大を襲った“打者天国”の洗礼 6回1失点も…明かした苦悩「難しさあった」

ロッキーズ戦に先発したメッツ・千賀滉大【写真:ロイター】
ロッキーズ戦に先発したメッツ・千賀滉大【写真:ロイター】

ナ・リーグ西地区最下位のロッキーズ戦に先発登板

【MLB】メッツ 4ー2 ロッキーズ(日本時間7日・デンバー)

 メッツの千賀滉大投手が6日(日本時間7日)、敵地でのロッキーズ戦に先発。6回1失点と好投するも、救援投手が同点に追いつかれて7勝目はお預けとなった。試合後「(球の軌道が)思ったような動きではなかった。難しさを感じた登板でした」と、初登板となったクアーズフィールドでの投球を振り返った。

 高地に位置し“打者天国”とも呼ばれるロッキーズの本拠地・クアーズフィールド。千賀はメジャー3年目で初めてのマウンドとなった。初回、フォークで空振り三振を奪うなど3者凡退の立ち上がり。3回1死からモニアックに右越えソロを浴びて先制点を許したが、その後の1死一、二塁は併殺で切り抜けた。5回無死三塁のピンチも後続を断ち無失点。メジャー移籍後最多となる109球を投げ、6回5安打5奪三振1失点の内容だった。

 及第点とも呼べる投球だが、千賀は「全部の(球の)動きが小さくなって真ん中によってしまう感じ。しょうがないと思いながらマウンドに上がるしかなかった」と高地での登板に苦しんだことを明かした。

 序盤から伝家の宝刀・フォークを多投。他の球種は「この球場では不安が大きかった」とストレートとフォークの2球種で勝負することを選んだ。不安を抱えながらの登板だったが「6回までいけてよかったです」と試合後は胸を撫で下ろした。

 今季6度目のクオリティ・スタート(QS・6回自責3点以内)を達成し勝利投手の権利を持ってマウンドをおりたが、リリーフ陣が同点に追いつかれ7勝目は消滅。ただチームに勝利に「粘って投げることができてよかったです」と安堵の表情を見せた。

 白星は逃したが、再び規定投球回に達して防御率1.59はナ・リーグのトップに返り咲いた。昨季のけがから完全復活を目指す3年目はメッツの先発陣をけん引する活躍を見せているだけに今後の登板に期待がかかる。

(Full-Count編集部)

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