巨人、長嶋さんに捧げた“白星”…阿部監督「いいところを見せようと」 5連敗で止め6月初勝利

楽天戦の指揮を執った巨人・阿部慎之助監督【写真:イワモトアキト】
楽天戦の指揮を執った巨人・阿部慎之助監督【写真:イワモトアキト】

楽天との接戦を制し、5月30日以来の勝利を飾った

■巨人 2ー0 楽天(7日・東京ドーム)

 巨人は7日、東京ドームで楽天戦に2-0で勝ち、連敗を5で止めた。0-0の6回に増田陸内野手、代打・丸佳浩外野手の連続アーチで試合を決めた。試合後、阿部慎之助監督は6月初勝利に「ほっとしてはいけないんだけど、連敗を止められたことをいいステップにしてくれれば」と話した。

 3日に巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんが死去し、ようやく白星を捧げることができた。指揮官は「(意識は)もちろんありました。勝っていいところを見せようと話していました」とチーム一丸で勝ち取った白星であることを強調し、「チームを救ってくれた。雰囲気を変えてくれるのはホームランしかないかなと思っていた」と2者連続で快音を残した増田陸と丸に感謝した。

 打線は楽天の先発はプロ初登板となった大内誠弥投手に苦しんだ。日本ウェルネス宮城高からドラフト7位で入団した2年目の19歳右腕を攻略できず、191センチから投げ下ろされる140キロ台後半の直球と100キロ台のカーブ、その中間速のチェンジアップに翻弄され、4回1安打無失点に封じられた。

 嫌な雰囲気が漂うなか、6回2死、増田陸が3番手の藤平から先制ソロ。そして続く代打の丸が2者連続となるソロを右中間スタンドに運んだ。右太ももの怪我の影響で出遅れ、5月27日に1軍に戻ってきたベテランのアーチで東京ドームは熱狂に包まれた。

 2点リードの9回にはライデル・マルティネス投手が登板。無失点で締めくくり、右腕は開幕から25試合連続無失点となった。「いつも通りと思って見てました。すごい記録ですね」と新天地でも結果を残し続ける守護神を称えた。

 巨人は5月31日の中日戦から5連敗中。今月3日に開幕した交流戦では4戦全敗(1試合は雨天中止)だった。5日のロッテ戦は延長10回の末にサヨナラ負けを喫し、前日6日の楽天戦は0-2で接戦をものにできなかった。6月に入り苦戦が続いていたが、ようやく掴んだ待望の勝利。阿部監督は「最後まで粘り強く戦っていく。まだまだこれからです」と巻き返しに意欲を見せた。

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