メンバー表交換で特別演出、四股名デザインしたのぼりも 大盛況だった「京セラD大阪場所」

特別始球式のマウンドに上がった宇良関 【写真:PLM】
特別始球式のマウンドに上がった宇良関 【写真:PLM】

日本相撲協会設立100年で実現、次回は12日に楽天モバイルパークで開催

 パ・リーグ初の公式戦から75年、そして日本相撲協会設立100年の記念の年ということで実現した、パ・リーグ6球団と日本相撲協会のスペシャルコラボ。その第1弾として、6月3日から5日の3日間、「京セラドーム大阪場所」が開催された。今回は、宇良関と呼出の重夫さんが来場し、盛り上がりを見せた場所初日の様子をお届けする。

 同日発売となったミニのぼりやオリジナルフェイスタオルなどのコラボグッズが並んだBsSHOPは、当日分のひよの山アクリルキーホルダーが試合序盤に売り切れるほどの盛況ぶり。また、球場外周には、四股名がデザインされたのぼりが掲出されたほか、コンコースには、オリックスの選手が関取に変身したビジュアルが飾られ、記念撮影をするファンの方も多く見かけることができた。

 試合前の特別始球式には、大阪府寝屋川市出身で木瀬部屋所属の宇良関が登場。事前の練習では、額に汗がにじむまで投げ込み、ストライク投球に向けて意気込んでいた。本番では、惜しくもバッターを務めた来田涼斗選手の背後を抜ける投球となったが、球場から大きな拍手と声援が送られた。地元・大阪ということもあって、宇良関のグッズを持参しているファンも多く、大相撲、そして宇良関の人気ぶりがうかがえる場面でもあった。

 メンバー表交換でも特別な演出が。呼出の重夫さんによってオリックス・岸田護監督と広島・新井貴浩監督の名前が呼び上げられ、太鼓の音が鳴り響くなか、両監督がメンバー表を交換。スタジアムMCも、それぞれのチームを「オリックス・バファローズ部屋」「広島東洋カープ部屋」と紹介するなど、いつもとは違った独特な雰囲気に、岸田監督は少しそわそわした表情を見せていた。

 5回裏終了後のハリセンタイムでは、ひよの山とバファローブルが相撲を取る一幕も!? 同日は、広島のマスコット・スラィリーも来場しており、普段はなかなか見ることのできないマスコット同士の交流に、観客からも笑みがこぼれます。

 試合は、2対5でオリックスが敗れたが、杉本裕太郎外野手改め“羅王関”が最終回の6号ソロを含む2安打2打点の活躍。今回のスペシャルコラボをきっかけに、相撲に興味を持った方も多いのではないか。コラボグッズは、球団公式オンラインショップにて引き続き販売中だ。今場所を皮切りに、ほか5球団でもコラボ試合が行われる。次回は6月12日、楽天モバイルパークで開催予定。宮城県出身の時疾風関とひよの山が来場するので、どうぞお見逃しなく!

(「パ・リーグ インサイト」後藤万結子)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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