年俸27億円の吉田正尚に「居場所はない」 移籍のメリットも…球団が直面する金銭負担、米指摘

レッドソックス・吉田正尚【写真:Getty Images】
レッドソックス・吉田正尚【写真:Getty Images】

肩の負傷で60日間のIL、いまだ出場なし

 復帰の目途が見えず、立場はますまず苦しくなってきた。右肩の負傷で今季まだ出場がないレッドソックスの吉田正尚外野手について、放出論が再び噴出している。MLB公式サイトが、環境の変化で復活の可能性を指摘した。

 吉田は昨年10月に右肩を手術した影響で開幕から負傷者リスト(IL)入りしている。送球練習を再開したと伝えられていたが、5月22日(日本時間23日)に60日間のILへ移行となっている。

 MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は7日(同8日)、「状況の変化を活用できるかもしれない8選手」と題した記事を公開。移籍によってチャンスが生まれる可能性がある選手の1人として、吉田の名を挙げた。

 同記者は「レッドソックスにはヨシダの居場所がないように思える」と指摘。アレックス・ブレグマン内野手を獲得し、ラファエル・デバース内野手がDHに回ったことで、吉田は復帰した際に外野での出場が求められてくる。

 だが記事では、昨季はわずか1イニングしか外野を守っていないことに言及。「現在も60日間の負傷者リストに入り、腕を強化しようとしている。しかしながら、指名打者を必要としているチームであれば、今すぐにでもそのポジションでプレーできる可能性がある」と指摘した。

 1年目には打率.289、15本塁打、72打点、2年目の昨季は打率.280、10本塁打、56打点を記録。同記者も「最初の2シーズンで、メジャーの投手を打ち崩す能力を示してきた」と打力に関しては評価。一方では「2027年まで年俸1860万ドル(約26億9400万円)を受け取る契約となっているため、レッドソックスが彼を放出するには契約の多くを負担する必要があるだろう」と、契約面での課題を挙げている。7月31日(同8月1日)のトレード期限までに、吉田を巡る去就はどのような展開を見せるだろうか。

(Full-Count編集部)

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