大谷翔平を巡り…敵地でも勃発する争奪戦「ショウヘイ!!」 視線独り占めの光景

13連戦最後のカード…ライバルのパドレスと激突
【MLB】ドジャース 7ー3 カージナルス(日本時間9日・セントルイス)
ドジャースは8日(日本時間9日)、敵地でのカージナルス戦に7-3で勝利し、3連戦を1勝2敗で終えた。セントルイスのブッシュスタジアムでも、大谷翔平投手は大人気。3試合連続安打をマークし、敵地のファンをも魅了した。一方で、13連戦もいよいよ最終盤。最後に待ち受けるのは、負けられないライバル・パドレスとの直接対決だ。
大谷は6日(同7日)、8日(同9日)の試合前に、左翼でキャッチボールを実施。ドジャースファンだけではなく、カージナルスファンも三塁、左翼席の最前列に集まり、子どもたちからは「ショウヘイ! ショウヘイ!」と声が飛んだ。8日(同9日)には試合開始1時間30分前にグラウンドに登場。他の選手はおらず、ファンの視線を一身に集めた。
いまや球界のスーパースター。いつも通り、キャッチボールで使用したボールがスタンドに投げ込まれると、敵味方、大人子ども問わない争奪戦に。試合中に大谷の名前がアナウンスされると、一部のファンから飛ぶブーイングをかき消すように、カージナルスファンからも歓声が起こっていた。
カード最終戦に勝利したドジャース。グラウンドでは全力プレーでファンを沸かせる一方で、選手は13連戦中で疲れが出ているのも否めない。試合後のドジャースのロッカーでは大音量で音楽が流れていたものの、大谷をはじめとした選手、スタッフたちは黙々と移動の準備を進め、ロッカーを去っていった。
日本に比べ、日程の過酷なメジャーリーグ。ホーム7連戦を終えて移動すると、カージナルス3連戦は初戦のナイターが雨で1時間の開始遅延し、翌日からはデーゲームが2試合。そしてこの試合後に再び移動し、わずか1ゲーム差に迫るパドレスとの3連戦に臨む。大谷は13連戦初戦で2本塁打、4試合目で本塁打を打ったが、以降は6戦ノーアーチ。重要な一戦で、意地のアーチは飛び出すか。
今季初めて激突するパドレスも、移動を経た13連戦の最後のカードがドジャース戦。結果次第では首位が入れ替わる可能性もある。「両軍の意地がぶつかる大一番が幕を開ける。