WBC“軽視”の声に「選手の反応を見て」 侍戦士が語る意義、ベッツも賛同「一番楽しい」

侍ジャパンの一員として世界一に貢献したラーズ・ヌートバー【写真:Getty Images】
侍ジャパンの一員として世界一に貢献したラーズ・ヌートバー【写真:Getty Images】

2023年の日本代表ヌートバーと米国代表ベッツが語った

 メジャーリーガーの間でも大会の価値は明らかに高まっているようだ。来春に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について、前回大会に出場したドジャースのムーキー・ベッツ内野手とカージナルスのラーズ・ヌートバー外野手が米国の番組に出演し、大会の魅力を語った。

 スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」の野球アカウント「B/Rウォークオフ」のトーク番組「On Base with Mookie Betts」に2人は出演。日本と米国の代表として決勝で激突した2023年の大会を振り返った。ヌートバーは優勝した金メダルを母にプレゼントしたことを明かし、「彼女はそれに値する。母がいなければ僕はチームにも入る資格がなかったからね」と語った。

 ベッツは「またWBCに出場する?」と問いかけると、ヌートバーは「そうなることを願っているよ。是非プレーしたいね。君は?」と回答。ベッツも「そうだね。野球を今までやってきて、あそこでプレーするのが一番楽しいと思っている。あの雰囲気はなかなか体験できないからね」と来春の出場を熱望した。

 さらにベッツは「僕たちは(シーズン)162試合を戦うけど、あれら(WBC)の試合は何かしら意味があるように感じた。(1試合がレギュラーシーズンの)2週間分の価値があるんだよ」と、レギュラーシーズンとは違った魅力があると強調。前回大会のベネズエラ戦終盤に米国のトレイ・ターナー内野手が逆転満塁本塁打を放った場面を挙げて「本塁打なんて誰も想定していなかったんだけど、実際に起きたんだ。それが一番喜びを感じた場面だったかな。(ターナーが打った瞬間)ネクストバッターズサークルにいたんだけど、感情が高ぶりすぎて打撃に全く集中していなかったんだよ!」と振り返った。

 ベッツの熱弁にヌートバーは「まるでリトルリーグのようだね! WBCはあまり価値がないって言う人は、選手たちの反応を見て欲しい」と賛同。ベッツも「(私たちは)純粋に楽しむ為、そして国の為にプレーしているんだよ」と、あらためて大会の意義に熱弁をふるった。来春には米国代表にアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)が初めて参加表明するなど、大会の魅力はメジャーリーガーの間でも着実に認知されていることが分かる。

(Full-Count編集部)

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