1年目に11勝→不振→防御率12点台 転落続くド軍26歳にトレードの可能性、秘める“価値”

今季は2度の3A降格…計2登板で0勝0敗、防御率12.60
前半戦終了まで約1か月強。勝負の後半戦に向けて夏場はトレード戦線が活発になってくる。MLB公式は「2025年のトレードデッドラインで各チームの駒なる選手」を予想。ワールドシリーズ連覇を目指すドジャースからは、1年目に11勝を挙げた26歳右腕、ボビー・ミラーと予想した。
MLB公式は「2023年のルーキーイヤーに22先発で防御率3.76という成績を残し、ドジャースの長期的な先発ローテーション構想に加わる土台を築いた。しかし、今季はその再現がメジャーレベルでできていない」とミラーの現状を指摘。2年目の昨季13先発で防御率8.52、今季は頭部直撃などでも出遅れて2度の降格を繰り返し、2登板で0勝0敗、防御率12.60となっている。
厳しい成績が続いているものの、「当時の成功から大きく離れているわけではなく、複数年の保有権もある」とし、まだ年俸調停権も取得していないため、長期間保有できることがミラー獲得の利点だとしている。実際、トレード市場では“実績と将来性を兼ね備えた投手”の価値は高く評価される傾向にある。
もっとも、ドジャースはドジャースで計14投手が故障離脱するなど、台所事情が厳しいのは事実。「先発の駒を放出する余裕があるかどうかは依然として不透明だ。彼らはメジャーレベルに近い先発候補を多数抱えており、そこからトレードに出すことは可能。同時にその戦力を自軍で必要とする可能性もある」とも分析し、“別の駒”を使って戦力補強する選択肢もあるとした。
果たしてミラーがトレードされるのか、それとも別の選手を放出して編成を整えるのか。ドジャースの決断に注目が集まる。
(Full-Count編集部)