“大谷翔平2世”がWBC参戦か 南米の強豪監督が招集示唆…ド軍野手も熱望

ロイヤルズのジャック・カグリオーン【写真:Getty Images】
ロイヤルズのジャック・カグリオーン【写真:Getty Images】

米国出身だが父がプエルトリコ出身

 米国で“大谷翔平2世”として話題を集める22歳の有望株のジャック・カグリオーン内野手に、来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)プエルトリコ代表として出場する可能性が浮上した。現地メディアが報じた。

 カグリオーンはフロリダ大で投打の二刀流として活躍し、米メディアからは「ジャックタニ」という愛称もつけられた逸材。大学では最多の通算75本塁打に加え、投げても昨季16試合に登板して5勝2敗、防御率4.76をマーク。2024年のドラフト全体6位指名でロイヤルズに入団した。今月にメジャーに昇格し、ここまで6試合に出場している。

 プエルトリコ紙「Primera Hora」のヘスス・ペレス記者は9日(日本時間10日)に、WBCプエルトリコ代表のカルロス・ベルトラン監督がカグリオーンの招集に興味を示していると報じた。カグリオーンはフロリダ州タンパの出身だが、記事によると、父がプエルトリコ出身で代表資格があるという。また、米国とイタリアの代表としても参加資格があると紹介されている。

 同紙の取材に対して、ベルトラン監督は「ジャックは素晴らしいプロスペクトであり、選手だ。間違いなくいつかのタイミングで、私たちは正式なアプローチをしたいと思っている」と語り、招集を検討していることを認めた。一方で「正直言って難しいこと。今までWBCに参加したことがない多くのプエルトリコ系の選手から関心をもらっている。彼らはいい選手。でも、(プエルトリコ系の選手が代表入りすることで)本国出身の選手がチームに入れないかもしれない」と、カグリオーン以外に多くの選手が代表入りを熱望していることを明かした。

 プエルトリコは2013年の準決勝で日本を撃破して3連覇を阻止し、2017年は当時若手だったリンドーアの他、カルロス・コレア内野手やハビアー・バエズ内野手らの活躍で2大会連続で準優勝。2023年はメキシコに敗れてベスト8にとどまった。既にメッツのフランシスコ・リンドーア内野手が来春のキャプテンを務めることが決まっており、大谷の同僚である“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手も3大会連続の代表入りを熱望している。

 記事では米国出身の選手として、他にもライリー・グリーン外野手(タイガース)、クリスチャン・エンカーナシオン=ストランド内野手(レッズ)がプエルトリコ代表入りする可能性があると紹介。プエルトリコは日本と最短では準決勝で激突する可能性がある。

(Full-Count編集部)

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