ジャッジがごぼう抜きしたメジャー史 こじ開けた95年ぶり偉業…否定できない“最強”の所以

ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:Getty Images】
ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:Getty Images】

サラ・ラングス記者が紹介…チーム最初の64試合で20HR以上の打率ランキング

 圧倒的な打棒で歴史を作っている。ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が8日(日本時間9日)、本拠地で行われたレッドソックス戦で1試合2本塁打となる22号、23号を放った。打率.396と合わせ、歴代でも片手でしか数えられない偉業を成し遂げたという。

 初回無死一塁の第1打席、先発のドビンズが投じた初球の156キロ直球を右中間へ確信の一発。飛距離436フィート(約132.9メートル)の特大アーチにNYは大興奮に包まれた。そして9回の第5打席、今度も155キロ直球を右中間に運んだ。1試合2発で今季23号とし、メジャー全体ではドジャース・大谷翔平投手に並ぶ2位に浮上した。

 年間58本塁打ペースと快調にアーチをかけているが、今季のジャッジは例年以上にハイアベレージを維持している。この日は2試合ぶりの3安打を放ち、打率は.396に再浮上。「打率4割」も狙える位置にいる。そしてMLB公式のサラ・ラングス記者によると、歴代でも数えるほどしかない記録を達成したようだ。

 同記者は「チーム最初の64試合で20本塁打以上を放った選手の打率ランキング」を紹介。「1925年のロジャース・ホーンズビー:.425(21本) 1930年のチャック・クライン:.405(20本) 2025年のアーロン・ジャッジ:.396(23本) 1927年のルー・ゲーリッグ:.393(21本) 1957年のミッキー・マントル:.388(21本) 1926年のベーブ・ルース:.388(23本)」とした。打率.390以上&20HR以上の両立はわずか4人だけのようだ。

 2022年にア・リーグ新記録の62本塁打を放ち、昨年は59本塁打&144打点でメジャートップに君臨した最強のスラッガー。今季は史上14度しかない3冠王も視界に捉えるだけでなく、テッド・ウィリアムズ以来の打率4割もあり得るのかもしれない。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY