大谷翔平の179km二塁打の裏で…204勝OBはパドレスに“苦言”「修正してあげて」

パドレス戦の初回に今季11本目の二塁打
【MLB】パドレス ー ドジャース(日本時間10日・サンディエゴ)
ドジャース・大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、敵地で行われたパドレス戦に「1番・指名打者」で先発出場。初回の第1打席で右中間へ二塁打を放った。打球初速111.2マイル(約179キロ)の一打に、LA中継局も「幸先いいスタートを切りましたね」と唸った。
快音を飛ばした。大谷の名前がアナウンスされると、敵地は歓声とブーイングが鳴り響いた。対するニック・ピベッタ投手は初球から直球攻め。カウント3-2となり、高め94.5マイル(約152キロ)のフォーシームを振り抜いた。快音を残した打球は右中間を真っ二つ。大谷は悠々二塁に到達した。
打球初速111.2マイル(約179キロ)の“快速”二塁打に、地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」で解説を務める通算204勝のオーレル・ハーシュハイザー氏は「ショウヘイはヒットこそでていましたが、長打がでていませんでした。幸先いいスタートを切りましたね」とニヤリ。直近6試合の計7安打中、長打は二塁打1本のみと“らしくない”打撃が続いていただけに、第1打席から長打が生まれたことに安堵をみせた。
もっとも、大投手ゆえに気になったのは、パドレスバッテリーの攻め方だった。大谷は二塁打の直前、右翼ポール際に痛烈な打球を飛ばすもファウルとなった。ハーシュハイザー氏は「少しタイミングが早すぎましたね。タイミング以外は完璧でした」「次は彼を惑わしにいくでしょうね」と、変化球などで惑わすと見ていたようだ。
しかし実際は6球連続で痛打される形となり、「引っ張ってファウルになった後、驚くことに外角に投げましたね。内角に投げるのではなく外角に投げることによって、彼らが(自ら)オオタニのタイミングを修正してあげてしまいましたね。(大谷は)何1つ変えず、フェアゾーンに打つことができました」と、大谷に対しての“安易”な配球に困惑していた。