屈辱の初戦敗退→新監督は金のネックレス…変えられた野球観、元阪神捕手が受けた衝撃|球界群像 狩野恵輔#7
元阪神・狩野恵輔氏【写真:山口真司】元阪神・狩野恵輔氏、甲子園V腕・正田樹に完敗「なんだこれ」
険しい戦いが続いた。2000年の阪神ドラフト3位捕手の狩野恵輔氏(野球評論家)だが、群馬県立前橋工時代にプロから注目されたのは高校3年のドラフトイヤーになってからだった。それまでは多くの挫折を味わった。1998年の1年秋はリードの弱点を指摘され、1999年の2年春は、のちの甲子園優勝左腕に手も足も出ず、2年夏は屈辱の初戦敗退……。「打ちのめされた感じでした。ムチャクチャ、悔しかったです」と試練の日々を思い起こした。
前橋工で狩野氏は1年秋から捕手になったが、秋の群馬大会は準々決勝で高崎商に0-2で敗れた。「その時の相手コメントが2ボール1ストライク、昔でいうワンツーで(前橋工の)キャッチャーはスライダーが多かったって新聞に書かれたんです。僕が完全に読まれていたんです。ウワーッ、自分のせいで負けたんだって思って……。高崎商は(群馬3位で)関東大会に行って、甲子園にも出たんです。だから余計、悔しくて……」。
苦しい時期だった。「それからひと冬を越えても、いろいろ迷っていました。バッティングもフワフワしてあまり打てないし、守備も何かイマイチだし……。野村(克也)さんの本を読んだりしました。キャッチャーってそんなポジションなんだってすごい勉強した。すごい詰め込んでいましたけど……」。2年春の群馬大会では「バッティングが絶不調でした」という。「全く打てなくなった。たぶん、この大会で僕、2安打くらいしかしていないですよ」。
関東大会出場で受けた衝撃「もうプロみたいだった」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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