7回0封も…試合中に「大胆に変えた」 達孝太が見せた“勇気”「イメージはダルさん」

ヤクルト戦に先発した日本ハム・達孝太【写真提供:産経新聞社】
ヤクルト戦に先発した日本ハム・達孝太【写真提供:産経新聞社】

日本ハム・達が7回無失点で3勝目、今季4試合で防御率0.34&QS率100%

■日本ハム 3ー1 ヤクルト(10日・エスコンフィールド)

 日本ハムの達孝太投手が10日、エスコンフィールドで行われたヤクルト戦に先発し、7回3安打無失点で今季3勝目を挙げた。これで4試合で防御率0.34、クオリティスタート(QS=6回自責点3以下)率100%と“無双状態”に突入。この日は「序盤はよくなかった」というものの試合中の修正にも成功し、もはや貫禄すら漂っている。

 初回は無失点も、達は納得していなかった。2回2死から四球を与えると、不満そうに首をひねった。この回も無失点ながら「大胆に変えてみようと思った。勇気はいりますね。でもこのまま投げていてもたぶんうまく行かない。割り切っていいようになると思い込んでやりました」と勝負に出た。

 感覚的な部分も、フォーム的な部分も「自分の中では結構思い切り変えた」という。「イメージはダルさん(パドレスのダルビッシュ有投手)のフォームを真似したような感じで、今日はうまく修正できました」と3回は先頭から2者連続三振を奪うなど立ち直った。終わってみれば三塁すら踏ませぬ好投。“変身”に成功し、大きな収穫を得た。

 新庄剛志監督は「リズムがいい。それは伏見くんがしっかり、昨年から達くんのボールを受けて、一番気をつけてほしいのはテンポだった。テンポがよくなかったのでリリースポイントもしっかり合うようになってきてすごく変わりましたから」と称賛。「早く完投が見たいです。完封じゃなくて。今三振を取る感じより打たせて取る投球なので、もうそろそろあるんじゃないですか。119球くらいで」と笑いを交えつつ、さらなる成長を願った。

 この日は球団が本拠地を北海道に移してから通算1500勝だった。“同い年”である2004年に生まれたどころか、誕生日の3月27日は同年の開幕戦の日だったという“縁”がある右腕は「節目に自分が勝てたのはうれしかったですし、勝てる気しかしなかったですね」。強気に話す姿もまた、頼もしい。

「三振が今日は6個。イニング数は最低取りたいと思っているのであまり納得はいっていないですね」と高みを見据える達。2021年ドラフト1位の21歳は、すさまじいスピードでエースへの階段を駆け上がっている。

【実際の映像】21歳ながら貫禄十分の投球…3勝目を挙げた日本ハムの達孝太

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