ド軍テオが激白「本当に辛かった」 残せぬ結果、批判の声も…劇的3ランに込めた思い

5月22日以来、21日ぶりの11号
【MLB】ドジャース 5ー2 パドレス(日本時間12日・サンディエゴ)
思いを乗せた一撃だった。ドジャースのテオスカー・ヘルナンデス外野手は11日(日本時間12日)、敵地パドレス戦に「5番・右翼」で先発出場。同点の6回に今季11号となる勝ち越し3ランを放った。試合後には地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」のインタビューに応じ、自身が抱えていた“苦悩”を明かした。
T・ヘルナンデスは1-1で迎えた6回1死一、二塁、カウント2-1から右腕エストラーダの真ん中に入った97.8マイル(約157.4キロ)を強振。打った瞬間に確信する一発をバックスクリーンに叩き込み、敵地に詰めかけたドジャースファンも総立ちになった。5月21日(同22日)以来、21日ぶりの一発に笑顔を見せた。
貴重な一発で勝利に貢献した主砲は試合後にインタビューに登場し、「素晴らしい気分だよ」と白い歯を見せた。そして「僕にとっては、直近3週間くらいは本当に、本当につらかった。本来のリズムを掴むために、懸命に取り組んでいるんだ。ありがたいことに、あの球を捉えることができた」と、同時に苦しい日々を過ごしていたことを告白した。
T・ヘルナンデスは今季開幕から好調を維持し、打点王争いでトップに立っていた。しかし5月上旬に左脚付け根の張りで負傷者リスト入りすると、復帰後は徐々に失速。直近14試合は打率.143、0本塁打、OPS.362と大不振に陥っていた。それだけに、久しぶりに自らのバットで勝利に貢献できたのが喜ばしかったようだ。
「そんなに考えすぎないようにしていたんだ。とにかく自分にとって(狙える)いい球を打とうとしただけ。本当にいいスイングができたし、今は素晴らしい気分だよ」とT・ヘルナンデス。チームを支える陽気者が完全復活した暁には、ドジャースの上位打線はより強固なものになるはずだ。
(Full-Count編集部)
