大谷への死球を“確信犯”と断言 ド軍解説が見逃さなかった伏線…監督を擁護

ドジャース放送局「スポーツネットLA」解説キャロス氏
【MLB】ドジャース 8ー6 パドレス(日本時間15日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、本拠地で行われたパドレス戦に「1番・指名打者」で出場。3回の第2打席で右太もも付近に死球を受けた。直前にパドレスのタティスJr.が死球を受けており、場内は騒然。地元放送局では「100%故意」の声が上がった。
2-3で迎えた3回1死の第2打席。93.8マイル(約150.9キロ)のフォーシームを右足に受け、思わず「あぁ!!」と叫び声を上げた。ドジャース放送局「スポーツネットLA」の実況を務めるジョー・デービス氏は「雲行きが怪しくなってきましたね」と漏らし、解説を務めるエリック・キャロス氏に「どう思いますか?」と尋ねた。
キャロス氏は「私がどう思うかって? 100%故意です」と即答。やや興奮気味に「先にタティスがぶつけられました。故意であれ、そうでなくても……彼ら(選手たち)は故意だとわかっているので、警告が発せられますね……昔は1人当てたら、故意であれ、そうでなくても、監督は(報復として)2人当てさせていた時代でした」と続けた。
直後に両チームに警告が出されると、怒ったデーブ・ロバーツ監督が審判に抗議。デービス氏が「デーブ・ロバーツは不満そうです」と説明すると、キャロス氏も「彼はチームを守る必要があります。彼からすると『なんで私たちが?』という気持ちでしょう」と応じた。
一方でデービス氏は「審判団から言わせたら『君たちもうやったでしょ?』ということなんでしょう」と直前にタティスJr.が受けた死球に言及。キャロス氏も「100%理解できます。タティスJr.に対する死球は100%故意ではありませんが、『うちの最高の打者に当てた』ということになります」とコメントした。
前日16日(同17日)はパヘスが死球を受けており、デービス氏は「故意かわかりませんが、引き金は昨日の出来事でした。(パヘスに対する死球は)故意ではないことを全員が同意すると思いますが、97マイル(約156.1キロ)の速球が当たると痛いです」と前日の死球が引き金になった可能性を示唆。キャロス氏も「100%そうですね」と同意した。
ロバーツ監督が退場処分を受けると、デービス氏は「彼(ロバーツ監督)は100%正しいです。警告を発するべきだったかわかりません。警告なしで野球をやらせればいいのです。警告を発してしまうと内角に投げられなくなります」と指揮官を擁護。少ししてキャロス氏は「タティスJr.が当てられました。ショウヘイも当てられました。それ(大谷に対して)は100%故意だったと思います」と改めて強調していた。
(Full-Count編集部)