大谷への“故意死球”が原因ではない? ロバーツ監督がブチギレた2つの理由

審判団に抗議するドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:Getty Images】
審判団に抗議するドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:Getty Images】

ライバルのパドレス戦は“大荒れ”の展開

【MLB】ドジャース 8ー6 パドレス(日本時間18日・ロサンゼルス)

 異様な空気の試合となった。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は17日(日本時間18日)、本拠地・パドレス戦で今季初の退場処分を受けた。大谷翔平投手への死球で両チームに警告が発され、ロバーツ監督が憤慨。「両チームに警告を発することは正当だとは思わなかった」と抗議の背景を明かした。

 3回、大谷は2球目の93.8マイル(約150.9キロ)のフォーシームが右足に直撃。「ああっ!」と大きな声が場内に響いた。その直前にはドジャースがタティスJr.に死球を与えていたこともあり、審判団がマウンド付近に集結。協議の結果、両チームに警告が与えられた。これにロバーツ監督は審判に詰め寄り、徐々にヒートアップ。退場が宣告された。

 退場から3時間後、会見場に現れたロバーツ監督は淡々と喋りだした。タティスJr.への死球については「後ろに控えるのは中軸だ。ランナーを許すことは避けたい。故意ではない形で当ててしまった」と説明。直後の大谷への死球については「失投ではなく、故意だと思う。それも野球の一部。わかっている」と理解を示した。

 一方で指揮官が不満を露わにしたのは、まず大谷への近いボールが2球続いた事。死球直前の初球も内角膝元へのボールだった。「やるんだったら、責任を持つこと。失敗はなしだ」と指摘した。

 そして、ドジャースにも警告が与えられたことで、ロバーツ監督はベンチから飛び出した。「両チームに警告を発することは正当だとは思わなかった。彼ら(審判団の)思考過程を知りたかっただけだ。怒りかったのではなく『why?』を知りたかっただけだ」。ドジャース側としてはタティスJr.への死球が故意ではなかっただけに、指揮官にとっては疑問だったようだ。

 そして、自らが退場となった後の対応も疑問視。「私が退場になった後に、マイク(シルト監督)が審判団と話す機会を与え、説明を受けているのを見た。彼は試合に残っていたんだよ」と話し、「全員が望んでいることは、一貫性だ。私は結論に至った説明が欲しかった。一貫性がなかった」と残念がった。

 16日(同17日)のカード初戦ではパドレスのシーズがドジャースのパヘスに死球を与え、一触即発の空気に。2戦目はチームの顔ともいえる大谷への死球ということもあって、場内からは大ブーイングが起こった。

 死球を当てられた大谷は一塁ベース上、そして試合後のロッカーでも笑顔を見せており、問題はなさそうな様子だったが……。“ライバル”パドレスとの4連戦は残り2試合。何事もなく終わるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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