セ界を牽引する「.313&83」 指揮官が賛辞…絶好調23歳が「無くしてドラゴンズは無い」

中日・岡林、3安打猛打賞の活躍に指揮官「頼もしい」
■中日 6ー3 オリックス(18日・バンテリンドーム)
23歳の勢いが止まらない。中日は18日、本拠地・バンテリンドームで行われたオリックス戦に6-3で勝利し連敗を3で止めた。「3番・中堅」で出場した岡林勇希外野手は4打数3安打の大活躍だったが「良かったんじゃないですか。いい感じです」と控えめに喜んだ。
絶好調だった。1点を追いかける4回、先頭の2番・大島洋平外野手が出塁すると、続く岡林も右前打を放ちチャンスメイク。すると無死一、二塁の絶好機をお膳立てされた4番ジェイソン・ボスラー内野手が、先発・九里亜蓮投手の5球目を完璧に捉え右中間席へ飛び込む4号3ランを放ち逆転に成功した。
「良かったんじゃないですか。いい感じです。(4回の場面は)一、二塁間が空いていて、一、三塁を作りたかった。バントもなかったのでしっかり引っ張れる球を打てました」。逆転のホームを踏んだ場面を淡々と振り返った。
さらに1点リードの5回、岡林が先頭で打席に立つと、2番手の山田修義投手の2球目を捉え右中間へ三塁打を放った。この日3本目の快音に本拠地からは地鳴りのような歓声が沸き起こった。
猛打賞の活躍で今季83安打、打率.313でともにリーグ首位。OPSは.792まで上昇し阪神・佐藤輝明内野手、DeNA・牧秀吾内野手に次ぐ3位に位置している。数字上でも驚異的な活躍を残しているが「1日1日を大事にやるだけです」と淡々と振り返る。調子が良くても悪くても、いつも変わらない性格が持ち味でもある。
これ以上ないほどの大車輪の活躍に井上一樹監督にも笑みがこぼれる。「交流戦から絶好調というか、ずっとリードオフマンとしてチームを支えてくれている。それは数字上にも現れていますし。今は岡林無くしてドラゴンズは無いというくらい、引っ張ってくれているので頼もしい」。最初から最後までべた褒めだった。交流戦は残り4試合。竜の切り込み隊長が前半戦を駆け抜ける。
(木村竜也 / Tatsuya Kimura)