燕、村上宗隆へのMLB容認方針変わらず 林田社長「行きたいと言ったなら申請」

借金24の最下位…「4番打者を外国人に頼るのか、台湾にも打つ人がいる」
ヤクルト本社「第73回定時株主総会」が25日、東京都内のホテルで行われた。終了後に取材に応じた林田哲哉球団社長は、故障により今季1試合の出場にとどまっている村上宗隆内野手について「シーズンが終わって、そこでポスティングで行きたいと昨オフと同じようにもし言ったなら、NPB経由で申請はしようと思っています」とメジャー挑戦を認める方針に変わりがないことを明かした。
村上は4月17日に1軍に復帰したが、同日の阪神戦(神宮)で再び負傷。翌18日に出場選手登録を外れ、現在はリハビリ中だ。本人が希望すればポスティング申請は認める方針を示した上で「問題はそこからなんです。MLBの各球団が彼に対してどんな評価を出してくるかによってまた村上くんは考えるでしょう。そのときに我々は彼の相談というかサポートに回りたい。マイナーから行ってくれとか、契約でも『えっ』ていうのが出たり、何があるかわからないでしょう。村上くんのまず10月での判断」と話した。
一方で「残るか残らないか別にして、村上くんに対しては大成してほしいのが我々の思いなので。あれだけヤクルトスワローズを短期間に支えてくれて貢献した選手はそんなにいるわけではないので、大切にしてあげたいなという気持ちです」と“親心”をのぞかせた。
現在チームは65試合を終え19勝43敗3分けの勝率.306で、5位の中日に9.5ゲーム差をつけられ最下位に沈んでいる。「村上くんがどうなるかまだ全然わかりませんけど、昨年の暮れは行くという前提の中で、我々としては4番打者をドラフトからでは間に合わないので、外国人に頼るのか、最近流行っている台湾の選手の中にも打つ人がいる、とかね。それも各球団との取り合いになるかもしれない。外国から求める主力打者も候補のひとつとして考えたい」と補強の展望を口にした。
(Full-Count編集部)