大谷への死球巡り…“処分軽減”が広げる波紋 沸き起こる論争「事実上の処分なしだ」「ミスる訳ない」

パドレスのロベルト・スアレス【写真:ロイター】
パドレスのロベルト・スアレス【写真:ロイター】

出場停止が3試合から2試合に

 ドジャースの大谷翔平投手に死球を与えたパドレスのロベルト・スアレス投手の処分が2試合の出場停止に短縮されたと、米メディアが24日(日本時間25日)に報じた。本人は故意死球ではないと主張していたが、この対応にはファンの間でも賛否が分かれている。

 19日(同20日)にドジャースタジアムで行われた試合で、ドジャースのリトルが9回にタティスJr.に死球を与えると、パドレスのシルト監督がベンチを飛び出し激怒。ドジャースのロバーツ監督も審判に抗議すると、両軍選手がベンチから飛び出し、乱闘寸前となった。これにより両監督が退場処分となった。

 警告試合となった直後、スアレスが投じた99.8マイル(約160キロ)の速球が大谷の右肩甲骨付近に直撃。場内は大ブーイングが起き、スアレスは退場処分となった。

 20日(同21日)にはメジャーリーグ機構(MLB)がロバーツ監督とシルト監督に1試合の出場停止と罰金、スアレスにも3試合の出場停止処分と罰金を課すことを発表。故意ではないことを主張したスアレスは異議を申し立てていた。

 この動きに対し、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」パドレス番のデニス・リン記者は24日(同25日)の記事で、複数の情報筋からの話として「ショウヘイ・オオタニに死球を当てたロベルト・スアレスは異議申し立てを取り下げ、2試合(出場停止)に軽減された」と報じた。

 他方で処分に対しては「故意だ。3試合のままにすべきだった」「都合がいい時に2日の休養をとることができるから、事実上の処分なしだ」「こんなにコマンドが良い投手が滑ってもないのにあんな球ミスで投げる訳がないんだよなぁ」「20日の間違いでなく?」「ああ、やっぱりそうか」など、SNSでさまざまな意見が噴出。ナ・リーグ西地区のライバル球団で起きた遺恨試合は、まだまだ余波が続いている。

(Full-Count編集部)

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